探究活動・SGH
本校の取組
<これまでの経緯>
本校では、平成27年度から5年間にわたり、文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」の研究指定を受けて、探究的な学習を通して生徒の社会の課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、将来、国際的に活躍できるグローバルリーダーの育成を図る教育活動に取り組んできました。
本校は「郷土や国家を支える高い志と国際的な視野を備えたグローバルリーダーの育成」を基本理念に掲げており、これはSGHのねらいとも合致するものです。
5年間のSGH事業の取組を通して、グローバルリーダーに求められる資質・能力に加えて、多様な活動に挑戦する積極性や、考えの異なる他者とも協働する姿勢、実践的な英語コミュニケーション能力など、多くの点で生徒の成長した姿を見ることができました。
> 探究・SGH - トピックス「文部科学省HPにて、本校SGHの取組が紹介されました」
本校の指定期間は令和元年度末をもって終了しましたが、指定期間終了後も本校では学校独自事業として、引き続き「総合的な探究の時間」などを活用した探究活動など、グローバルリーダー育成に向けた取組を進めています。
こうした取組について、令和3年度からは、文部科学省による「SGHネットワーク」事業(設置期間:令和8年度まで)の参加校となっています。
> 探究・SGH - トピックス「文部科学省SGHネットワーク事業について」
<本校が育成するグローバルリーダー像について>
本校が育成を目指す「グローバルリーダー」とは、世界規模の問題を明確に意識して、日本の現状や郷土の課題を海外の事象と比較検証しながら論理的に考察し、他者と協働しながら世界全体のために解決策を考え、社会に向けて発信・提言していくことができる人間です。具体的には、「課題設定能力」・「課題探究能力」・「論理的思考力」・「プレゼンテーション能力」・「実践力」の5つの能力を身に付けた人間と捉えています。
これらの能力を磨き身に付けていくために、本校では、国内外の大学・高校や研究機関・企業等と連携しながら、思考力・判断力・表現力等を育成するための教員による授業研究を進めるとともに、生徒が自ら課題を見つけ、解決に向けて研究する探究活動に力を入れています。
<各学年の探究活動について>
探究活動は、総合的な探究の時間において行っています。
本校では、毎週木曜日の7校時に設定しています。
(高2学術探究については、2単位としており、水曜7校時にも実施する週があります。また、アカデミックツアー等の一部の校時外の活動も実施時数にカウントしています)
高校1年生の「国際探究」では、SDGs(国連が掲げる持続可能な開発目標)をテーマとして、持続可能な社会に向けてグローバル課題の解決策を提案する研究活動を行います。夏休みまでの4か月は、各種講座を通してSDGsについての基礎的知識と課題意識を学び、合わせて基本的な探究のスキルを身に付けていきます。夏休み以降は、生徒1人1人が自身の関心に基づいて研究分野を定め、グループを編成して研究活動を行います。2月には、プレゼンテーション形式で研究の成果として、自分たちで考えた課題の解決策について発表します。
高校2年生からは、2種類のコースから1つを選択し、それぞれ高3まで継続して履修します(高3後期からはそれぞれの進路に向けた実践的な活動に移ります)。
「総合探究」コースでは、自身が将来学びたい学問分野や仕事にしたいことについて、個人でテーマを定めて研究を行います。活動は、同じ学問分野を選んだ生徒同士でグループを編成し、意見交換したり資料を輪読したりして協働で研究を進めます。研究した成果は相互に発表し合い、質疑応答を通して互いの学びを深め合います。
「学術探究」コースでは、幅広い社会課題や学術的問題をテーマとして、4~6人程度のグループで研究します。大学教員の指導を受けながら、より専門的に研究を進めます。高2の夏には県外の研究機関等を訪問するアカデミックツアーを行い、研究内容を深めます(※令和2・3年度は実施を見合わせています)。10月には公共ホールを会場に、研究成果を英語でプレゼンテーション発表します。その後、研究成果を論文にまとめるとともに、高3では、地域の社会人に研究成果について意見交換する実践的な活動を行います。
本校では、これらの活動を通じて、自己の生き方にその成果を反映させ、社会に働きかけていく発信力や実践力を備えたバイタリティあふれる人間を育成します。
<以前の探究活動(SGH指定)について>
SGH指定期間(平成27~令和元年度)の本校の取組については、下記ページをご覧ください。