[SGH]G.I.「国際意見交流会」を実施しました。
7月11日、高3SGH「グローバル・イシュー」の授業で、アメリカからの留学生6名を招いて「国際意見交流会」を実施しました。
当日は全15班が5班ずつ、選択教室6・学習室・柔道場(!)の3会場に分かれ、それぞれ2名の留学生に対して、これまでの探究の成果を英語で発表、意見交換を行いました。
各班ともこれまで作成したスライドやポスターなどの資料を工夫して当日に臨みました。
班によっては久々の英語発表のためか、言葉に窮する場面や、つい日本語を用いてしまう場面も見られましたが、6名の留学生は時折大きくうなずきながら、各班の発表を真剣な表情で聴講してくれました。
また、休憩時間には自分の発表の補足(弁明?)をする生徒の姿が見られました。
各班の発表終了後はそれぞれ車座になって、発表内容の感想や普段の生活に関する質疑応答を行いました。この頃にはお互いにすっかり打ち解け、本校生徒の質問や留学生の回答に対して笑い声が聞こえる場面が多く見られました。
特に柔道場では畳の上でリラックスしながら交流する生徒の姿が印象的でした。
選択教室6で全体の感想を述べてくれた、カイル(左)とマーク(右)は、「スライド資料がコンパクトにまとめられていて分かりやすかった」「誠実にテーマに取り組んでいることが伝わった」と評価してくれましたが、その一方で、「発音を意識すること」「専門用語が多いとわかりにくい発表になる」などの指摘をしてくれました。
活動後の振り返りシートには「久しぶりの英語発表でバタバタしてしまったところがありましたが、留学生の2人が質問をしてくれて救われました」「英語での会話は、つながった英語を聞き取ることが難しいと思いましたが、自分から趣味や得意なことについての質問をすることができました」「交流を通じて、留学生も自分たちと同じ高校生であるということを感じることができました」などの記載が見られました。
普段の授業で高校3年生と留学生が関わる機会はそれほど多くはありませんが、今回の経験で生徒と留学生との距離がグッと近づいたようです。交流できる期間は残りわずかですが、お互いに有意義な学校生活を送っていきたいと思います。
また、貴重な機会を提供してくれた6名の留学生に感謝申し上げます。
発表会場及び担当留学生、発表班及びテーマ(発表順)は次のとおりです。
選択教室6 カイル&マーク
4班 知られざる海藻の効用 ~生活習慣の改善を目指して~
3班 おやつで野菜嫌いをなくし、健康的な生活を目指す
1班 食を楽しむ子どもの育成 ~孤食と食への関心の関係性~
7班 オーストラリアの海をワカメから守れ!
14班 糖尿病患者の今後の食事管理法に対する提案
学習室 ニコラス&プレストン
9班 SNOW VEGETABLE PROJECT ~雪下野菜で世界の雪国の小規模農家の農業収入を上げる~
15班 朝食に革命を ~おにぎらずで減らす朝食欠食率~
2班 大手ファミリーレストランで高齢者の食生活のサポート
8班 シジミで水質改善
11班 米ぬかで先進国の栄養不足を救う
柔道場 アレック&ミランダ
13班 米の可能性 ~ヨーロッパの小麦アレルギーを持つ人々へ~
5班 QOLと健康寿命 ~未来の高齢者へ豊かな生活を~
12班 稲作農家と畜産農家の連携を深めて飼料自給率に革命を
6班 若者の健康を間食で改善する
10班 東南アジアの子供の栄養不良を妊婦への食育で解決する
高3「グローバル・イシュー」では、このような社会や世界への多様な発信・実践の活動を行ってきましたが、今後は2年半の研究活動の集大成として、研究成果を論文にまとめます。