中学生のスポーツの祭典、始まる!
総合開会式で、秋田市全中学生の代表としてお話しした、秋田市立御野場中学校 伊藤蒔乃さんのあいさつは、とても素晴らしいものでした。ここに記します。
『「今、飛躍の瞬間 無限の可能性にかけて」のスローガンの下、第67回秋田市中学校総合体育大会が始まりました。各校の応援団による力強いエール。吹奏楽部の熱気あふれる演奏。そして、選手の皆さんによる堂々とした行進。この場に立っていると、会場全体から皆さんの熱い思いが伝わってきます。
さて、今年、御野場中学校では各部のキャプテン、部長たちが、心を鍛える具体的なスローガンについて考え、話し合い、六つの行動目標にまとめました。
心を鍛える六か条。
一、「元気を出すべし。」
一、「爽やかなあいさつをすべし。」
一、「素早い行動をすべし。」
一、「素直になるべし。」
一、「ネガティブな言葉を言うべからず。」
一、「仲間を大切にすべし。」
私にとって、六か条の「元気を出すべし。」「仲間を大切にすべし。」が、大きな意味をもつものとなりました。
私は新体操部に所属しています。しかし、先月、松葉づえを使うほどのけがをしてしまい、絶望感でいっぱいになりました。練習ができないもどかしさは、つらく、苦しい日々でした。
その時、支えとなったのは、仲間の存在です。励ましの言葉に何度も救われ、元気を取り戻すことができました。私はけがをする前より、心が強くなったことを実感しています。
今、こうして私たちがスポーツに打ち込むことができるのは、多くの方々の支えがあってこそです。熱心に指導してくださった監督やコーチ。どんな時もあたたかく支えてくれた家族。そして切磋琢磨し合った仲間たち。その仲間とともにこの晴れの舞台で精いっぱい戦うことのできる喜びをかみしめています。
今まで仲間とともに、決してあきらめずに続けてきたから、今日があります。この三日間、一人一人が全力で向かうことがチームの大きな力となり、奇跡を呼び起こします。
いよいよ、飛躍の時が来ました。皆さん、支えてくださった方々の思いを自分のパワーとして、無限の可能性を広げていきましょう。
仲間を信じ、対戦相手を尊重し、正々堂々と、最後の一瞬まで、熱くひたむきに、最善を尽くすことを誓い、挨拶といたします。』
さあ、中等部生も、熱く熱く盛り上がります!