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  • 教育情報部

高1国際探究「専門講座」を行いました。

7月15日、高1国際探究の時間に「専門講座」を行いました。


今回開催した「専門講座」は、国際社会が課題解決に取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)について、それぞれの分野の専門家から学ぶものです。今回は2人の講師に来校いただいて2講座を行っていただき、他の2講座はリモートで実施することとして、計4講座を開講しました。

生徒は自分の希望をもとに、講座を選択して受講しました。



開催した講座は、以下の通りです。


講座1 「秋田県経済の現状と将来」

(関連するSDGs…「8.働きがいも経済成長も」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」)

 秋田経済研究所 専務理事・所長 相原 学 氏



講座2 「フードバンク活動について」

(関連するSDGs…「1.貧困をなくそう」「2.飢餓をゼロに」「12.つくる責任 つかう責任」)

 一般社団法人フードバンクあきた 代表理事 林 多実 氏



講座3 「アオコの発電」(リモート講座)

(関連するSDGs…「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「13.気候変動の緩和と適応に向けた能力を強化する」「14.海の豊かさを守ろう」)

 秋田大学大学院理工学研究科准教授 カビール ムハムドゥル 氏



講座4 「取りこぼしのない社会のために~セクシャリティを通して考える平等~」(リモート講座)

(関連するSDGs…「5.ジェンダー平等を実現しよう」「10.人や国の不平等をなくそう」)

 秋田プライドマーチ実行委員会共同代表(国際教養大学3年)伊藤 月菜 氏




地域や世界の現状や、講師の方々の活動について話を聞くことで、これまで気づかなかった課題に目を向け、社会問題を立体的かつ多面的にとらえるきっかけとなりました。



講座終了後の、生徒の振り返りの一部を紹介します。


講座1

「秋田県は全国的に見て、人口が少なかったり少子高齢化が進んでいたりと、経済が他県よりも停滞しているという印象を持っていました。今回の講座を聞いて、誘致企業数や付加価値など他県よりも劣っている部分はあるけれども、一人あたりの県内総生産は他県と比べてもあまり変わらないため治安の良さや生活の質の高さなどを活かすことで経済の向上を図る事ができると知り、僕の思っているほど深刻ではないことがわかりました。また、人口減少=GDPの減少というわけではないので人口の減少が進んでいる秋田でも、企業の努力によってGDPの向上につながることがわかりました。」


講座2

「気づかなかっただけで身近なところに貧困の人はいる。その問題に対して活動をしている人もいる、そのつながりや思いを知ることで今の自分のやるべきことや、将来のやりたいことが見つかるのではないかと感じた。今までも、たくさんの職業の方の話を聞いてきたが、やりがいというのは、その仕事とそれをしている自分を誇りに思えるということで、それは人の役に立つことで得られるものなのかなと思った。どの人の話にも共通しているのは給料や建前よりも先に、やりたいことを実践して今を楽しんでいることのように感じ、自分もそう在りたいと思った。私は将来の夢がまだ完全には決まっていないが、今ありたいと思う理想像が現実になるようにこれからも努力していきたいと思った。」


講座3

「地元の大学で興味深い研究が行われていて、企業からも評価されているということを知ることができた。本題のアオコは、秋田県でも八郎潟で発生する水質汚濁で、現象自体は自分も知っていた。しかし、アオコは有機触媒・微生物・藍藻類という側面を持つことに着目し、水質汚濁の「問題」ではなく有効な「資源」と捉えるところが面白いと感じた。アオコで大きな電気を作ることは難しいけれど、普通の電気にはない「水がかかることで発電が行われる」という特徴を活かし、災害現場での位置情報の発信に役立てようと考えるのが発想の転換で画期的だと思った。環境問題とエネルギー問題の解決に役立つ素晴らしい研究だと感じた。」


講座4

「秋田にもLGBTQの差別をなくそうとしている人がたくさんいることが分かった。性別と言ってもいろいろな性があり、それを決めるのはその人個人であって、周囲の人がその意志に口を挟んだり、「間違っている」と非難するのは間違っていることだと改めて思った。また、今回の講座で「自分の性別に名前をつけなくてもいい」「性のあり方は十人十色」という言葉が心に残った。人それぞれの性格や考え方があるように性別もいろいろあり、性別を持たない人や2つの性別を持つ人もいる。社会の型にはまるのではなく、自分らしく自由に生きられる社会になればいいと思う。9月に行われるプライドマーチにぜひ参加してみたい。」



講座をご担当いただいた講師の皆様、ありがとうございました。


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