6月の給食
- 教育情報部
- 11 分前
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本校中等部で7月に実施した給食をご紹介します。
6月4日(水)【歯と口の健康週間献立1日目】
「ご飯 牛乳 チンゲン菜のみそ汁 チキンチキンごぼう 切り干し大根のハリハリ和え」

6月4日~10日は「歯と口の健康週間」でした。本校では、6月4日から6日までの3日間、噛みごたえのある食材を多く使った給食を提供し、歯と口の健康について考える期間としました。
生徒たちは給食の時間に、「よく噛むことの効果」について書かれたプリントを読み、しっかり噛むことを意識して食べていました。
「歯と口の健康週間献立」の初日には、山口県の学校給食で人気のメニュー「チキンチキンごぼう」を提供しました。揚げた鶏肉とごぼうを、枝豆入りの甘辛いタレにからめた料理です。
ごぼうは太めにスライスしてあり、噛みごたえのある食感に仕上がりました。ご飯が進む一品でした。
6月5日(木)【歯と口の健康週間献立2日目】
「いかと彩り野菜のスパゲッティ 牛乳 ブロッコリーとアーモンドのサラダ 根菜のスープ 米粉ドッグミニ(チョコレート)」

「スパゲッティ」には、噛みごたえのあるイカを使用しました。トマト、ナス、ニンジン、ズッキーニ、ピーマンなどの色とりどりの野菜も加え、全体を彩りました。
また、スープにはれんこん、じゃがいも、大根、にんじんなどの根菜を大きめの角切りにして入れ、シャキシャキとした食感を楽しめるようにしました。
サラダには、スライスアーモンドを加え、そのパリッとした歯ごたえと香ばしさが、おいしさを引き立てていました。
6月6日(金)【歯と口の健康週間献立3日目】
「ご飯 豆もやしとわかめのスープ かつおの中華竜田揚げ れんこんと水菜のごまマヨ和え」

かつおは中華風味の竜田揚げにしました。衣をつけて揚げることで、噛みごたえのある食感に仕上げました。
ごまマヨ和えに使ったれんこんや、スープに入れた豆もやしのシャキシャキとした食感も心地よく、いつも以上に噛む回数が自然と増えたのではないかと思います。よく噛んで食べることは、唾液の分泌を促し、虫歯や肥満の予防など、健康面で多くの利点があります。
歯と口の健康週間の期間中には、そしゃく計「かみかみセンサー」を1年生の生徒数名が体験しました。
普段どれくらい噛めているのか、また硬い食材を食べたときに噛む回数がどう変化するのかなどを、実際に確かめることができました。かみかみセンサーを装着して、1回目は特に噛むことを意識せずに食べてもらい、2回目は「30回噛む」ことを意識してもらいました。
【生徒の感想文より】
・「30回噛むのにあんなに噛まないといけないのだと実感することができた。また、30回噛むと普段よりも味が濃くなりおいしいと感じた。今度からはよく噛んで食事を楽しみたい。」
・「今回の給食のような硬い食べ物だと意識して噛むのですが、普通の食べ物だとどうしても噛む回数が減ってしまいます。だから、食べ物を厚く切ったり、なるべく硬めの食べ物を食べたりして、健康に過ごしたいです。」
6月10日(火)
「コッペパン 牛乳 キャラメルクリーム 豆乳コーンスープ 豆入りミートローフ かぼちゃとレーズンのサラダ」

運動部の生徒たちが、6月14日から16日にかけて秋田市中学校総合体育大会を控えていたことから、6月9日からの1週間は、スポーツで失われやすい鉄分とカルシウムを強化した献立を提供しました。
ミートローフには、鉄分や食物繊維が豊富なレンズ豆を肉だねに混ぜ込んで使用しました。豆が苦手な生徒でも、ミートローフに加えることで食べやすくなったようです。
かぼちゃのサラダにはレーズンを加え、甘みとコクを引き立てました。レーズンにも、レンズ豆と同様に鉄分や食物繊維が多く含まれています。
6月12日(木)
「五目あんかけうどん 牛乳 ひじきサラダ フルーツ白玉」

五目あんかけうどんは、昆布や鶏がらでだしをとったスープに、豚肉や玉ねぎ、小松菜、にんじん、ごぼう、油揚げ、なるとなど多種多彩な具材を入れて、最後にあんでとじました。あんでとじたことで、うどんにつゆがよくからみ、おいしくいただくことができました。ひじきはよく煮物に使用しますが、この日はもやしやきゅうり、にんじんと一緒にナムル風のサラダにしました。ごま油の風味もよく効いていて、ひじきの煮物よりも今日のサラダの方が食べやすいと言ってくれた生徒もいました。デザートのフルーツ白玉は、いつも生徒たちに大人気!ほとんど残りませんでした。
6月19日(木)【あきたday】
「しょっつる焼きそば 牛乳 小松菜のスープ きなこポテト」

毎月19日は「食育の日」です。本校では19日を「あきたday」とし、秋田県産の食材を豊富に使った給食を提供しています。この日に提供を予定していた「じゅんさいスープ」は、納品の都合により提供できなかったため、じゅんさいの代わりに小松菜を使用した「小松菜のスープ」を提供しました。
焼きそばの味付けには、秋田県産のしょっつるを使用し、その深いうま味を楽しみました。
めんを主食とする献立の日は、炭水化物の摂取量が少なくなりがちなため、それを補う目的で、いも類を取り入れることがあります。この日は、角切りにした秋田県産じゃがいもを素揚げし、きなこをまぶした「きなこポテト」を提供しました。中等部では初めての提供でしたが、生徒たちに好評で、給食の時間には、おかわりの列ができていました。
6月20日(金)
「ご飯 牛乳 呉汁 いわしレモンしょう油煮 豚肉と野菜の塩こうじ炒め」

呉汁は、大豆をすりつぶした「呉」をみそ汁に入れた郷土料理で、複数の県で食べられています。特に、宮城県、埼玉県、福井県、宮崎県、鹿児島県などで親しまれています。この日はすりつぶした大豆の代わりに、青大豆のペーストを加えて作りました。みそ汁に青大豆の鮮やかな緑色がうっすらと溶け込みました。青大豆は、一般的な大豆よりも糖質が多く含まれているため、その甘みが溶け出した呉汁は、コクのある味わい深い一品となりました。
いわしのレモンしょうゆ煮は、レモンのほどよい酸味が効いていて、さっぱりとした味付けに仕上がっていました。
6月25日(水)【日本の料理:東京編】
「深川めし 牛乳 ちゃんこ汁 さけフライ 小松菜のごま和え」

東京都の郷土料理「深川めし」は、江東区深川地区で生まれた伝統的な料理です。あさりなどの貝類をねぎなどと一緒に、みそやしょうゆで煮て、ご飯にかけて食べるのが特徴です。給食では、炊き込みご飯のスタイルで提供しました。
あさりには、鉄分やタウリンが豊富に含まれており、貧血予防や疲労回復に効果があるとされています。
そのほか、東京都の伝統野菜である小松菜を使ったごま和えや、相撲の町・両国にちなんだ「ちゃんこ汁」も提供しました。東京のご当地の味を楽しむことができました。
6月26日(木)【2年生英語コラボ給食 What is local food?】
「札幌みそラーメン 牛乳 野菜ぎょうざ 冷凍みかん」

2年生の英語の授業で学習している題材「What is local food?」にちなんで、今回は「ご当地(Local)の食べ物」をテーマにした献立を提供しました。
この単元では、「ラーメン」を中心に、地域の食文化について考える学習を行いました。
ラーメンはもともと中国発祥の料理ですが、現在では日本でとても人気のある食べ物となり、各地にさまざまな種類のラーメンがあります。それぞれのラーメンは、その地域の気候や食文化、人々のくらしや料理人の工夫が反映されたものです。
この日の給食では、授業に登場する「札幌ラーメン」を取り上げました。札幌みそラーメンのスープに、たっぷりの野菜とコーンを加えて提供しました。一食で、1日に必要とされる野菜の目安量(約350g)の半分をとることができました。
英語の学習を振り返りながら、日本のご当地の味を楽しむ、学びのある給食の時間となりました。
また、この日は湿度が高く蒸し暑かったため、デザートのひんやり冷たい冷凍みかんが、食後にぴったりでした。「みかんの冷たさが歯にしみるー!」と言いながらも生徒たちは楽しんで食べていました。
6月27日(金)【世界の料理:エジプト編】
「ご飯 牛乳 モロヘイヤのスープ フィラハバネー(エジプト風チキンカツ) ひよこ豆のサラダ」

1年生の社会科地理では、乾燥帯に位置するエジプトの食文化について学習しています。それにちなみ、6月の「世界の料理」はエジプト編をお届けしました。主菜は、エジプトの家庭料理であるフィラハバネー。ヨーグルトやケチャップ、ハーブで少しスパイシーに味付けしたチキンに、1枚ずつ丁寧にパン粉をまぶして揚げたチキンカツ風の料理です。
サラダには、紀元前3000年以上前の古代エジプトの遺跡からも発見されている、歴史の深いひよこ豆を加えました。ひよこ豆は、古代エジプトでは主食やたんぱく源として重宝されていた豆類のひとつで、現代のエジプトでも日常的な料理に使われています。
スープには、エジプトとゆかりの深い野菜・モロヘイヤを取り入れました。モロヘイヤは古代エジプト時代から食べられていた栄養価の高い野菜で、「王様の野菜」とも呼ばれていました。一説によると、クレオパトラも美容と健康のために愛用していたと伝えられています。モロヘイヤ特有のとろみが、口当たりの良いスープに仕上げてくれました。
6月に実施した給食献立の一部をご紹介しました。本校では今後もおいしい給食の提供に努めてまいります。来月もどうぞお楽しみに!