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  • (旧)探究部SGH班

トップリーダーに学ぶ。スペシャルゲストをお迎えして、グローバル人材育成講座を行いました。


6月22日(土)、本校を会場に、グローバル人材育成講座「トップリーダー×秋田南高校」と題した講座が開催されました。

この講座は、横手市の一般社団法人「Sail On Japan」代表理事の奥真由美さんのご提案によるもので、国内外のビジネス界で活躍されているトップリーダーの方々と、本校の生徒がトークセッションを通して、これからのグローバル社会で必要とされる資質・能力を磨くことを目的としたものです。 当日おいでいただいたのは、以下の方々。 島田 由香 様(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役人事総務本部長)

森本 千賀子 様(株式会社morich 代表取締役)

橋本 清美 様(Dojima Sake Brewery UK & CO. CEO)

岩佐 大輝 様(株式会社GRA 代表取締役CEO) 

奥 真由美 様(一般社団法人 Sail On Japan 代表理事)

そして、内閣総理大臣夫人、安倍 昭恵 様。

安倍昭恵さんは、首相夫人として様々な国際舞台の場に立っていらっしゃるだけでなく、教育や女性の社会進出など多彩な活動をされています。 地域や世界を舞台に、まさにグローバルな活躍をされているトップリーダーの方々と直に接し、語り合える機会とあって、土曜日にもかかわらず、中等部生を含む約70名の生徒が集まりました。

開会行事では、県教育庁 伊藤 雅和 高校教育課長よりご挨拶いただきました。

そして開会行事終了後、講師の方々には二人一組で、分科会にて生徒とトークセッションを行っていただきました。 懇談のテーマは、以下の3つ。 「世界を舞台に/世界を相手に、働くということ」 「世の中を変えることのできる人とは」 「今、グローバル社会で求められている人材とは」 ファシリテーター役も生徒が務めました。 分科会1は、島田由香さんと森本千賀子さんに担当していただきました。

ともに人事に関わる分野で業界をリードされているお二人からは、「自分の強み」を意識すること、将来に向けて今何をすべきか、ということについてお話しいただきました。 

以下は、生徒たちの振り返りから。 「今までの自分の行動を見直すことや、これからの自分に関して考えさせられました。今回一番心に残っているのは“やりたい事を絶対にやった方がいい”という言葉。そして、自分が本当にやりたいことが何かというのも考えさせられました。日々の行動を振り返り、改めて探っていきたいです。」 「特に自分の中で印象に残ったのは、他人と比較しないということです。そして、自分だけの価値観を大事にすることが、他人の価値観を大切にでき、多様な社会に対応していくことができると教わりました。」

分科会2は、奥真由美さんと橋本清美さん。

奥さんは、地元秋田で学習塾経営など教育に携わりながら、多彩な人脈を活かして、人と人をつなぐ活動をされています。 橋本さんは、イギリスのケンブリッジの伝統あるマナーハウスを改装し、日本酒の酒蔵を立ち上げ、日本酒の価値を高め、世界に広めるプロジェクトを進めている方。お持ちいただいたお酒は、その名も「懸橋(ケンブリッジ)」。なんと、15万円のお値段がつけられています。 活躍の舞台を見ると対称的なお二人ですが、ともに、日本や秋田、そして自分自身の良さを知ることの大切さを語ってくださいました。

生徒たちの感想です。 「日本人の謙虚さ・気遣いについて、大きな刺激を受けました。日本に生まれ、育っていることを誇りにして生きていかなくてはいけないなと思いました」 「失敗を次の成功のもとにするのは自分自身で、成功の反対は失敗ではなく挑戦しないことだというお話を聞いて、挑戦しないことほど怖いことはないのだと気づきました。自分の身に起こることは全て自分自身を成長させるために必然的に起こるというお話は、これまで私が感じていた不安を一気に無くしてくれました」

分科会3では、安倍昭恵さんと岩佐大輝さんと懇談させていただきました。

安倍昭恵さんは、G20を控えてお忙しい中、来校いただきました。ミャンマーでの学校作りなど教育支援活動や、農薬を使わないコメ作りなど、多彩に活動されています。 岩佐大輝さんは、宮城県山元町のご出身で、もともとIT関連の会社を起業された方でしたが、震災をきっかけに、同町の特産であったイチゴ作りに取り組まれ、一粒1,000円という高級イチゴのブランドを立ち上げて、今やインドにも生産拠点を立ち上げるなど、ふるさとに新たな価値をもたらしたという起業家です。 それぞれ異色の経歴をお持ちのお二人は、生徒たちに気さくに接してくださり、そして常に前向きにチャレンジする姿勢を語ってくださいました。

生徒の振り返りの記述です。 「将来に向けて多くのヒントをもらえました。私は将来海外から秋田への観光客の増加に貢献したいと考えています。世界を舞台に活躍されるお二人のお話から、自分がワクワクする小さなことを見つけてみたり、全く関係がないと思っていた人の感情の動きにも気を使ったりすることで、小さなことから大きなチャンスに変えられるのだと実感できました」 「自分は思い切って行動してみるというのが苦手だったのですが、安倍さんはやりたいことは口に出すと実現する、実現したいことに近い人が向こうからやってくるという話をしていました。このお話は強く心に残りました。ぜひトライしてみたいと思います」 「お話を聞いて、プランニングも大事だが一番重要なのはチャレンジすることだと思いました。お金や人は計画ではなく行動に集まってくるということを聞いて、国際探究の研究活動でも、提案から実行に移すことが大事で、心がけていきたいです。」

閉会行事では、各分科会のファシリテーターを務めた生徒たちから、分科会で得たことや感じたことについて報告してもらい、それぞれの学びを全体で共有しました。

熱っぽく語る生徒たちの表情から、今回の講座が素晴らしい体験となったことが覗えます。 講師の皆様への、そしてこのような機会を与えていただいたことに対する感謝の言葉が並びました。 そして、講師の方々からのご講評。

「今日得たものを、アクションに移そう。少しずつでもいい、毎日の積み重ねが大事。1日1%ずつの成長だとしても、1年積み重ねると、1.01の365乗で38倍にもなる。」

ここで紹介しきれないほどの、熱いメッセージをたくさんいただきました。 会の終了後も、熱気冷めやらぬ生徒たちは、講師の皆さんにずっと話しかけていました。

わずか2時間あまりの時間でしたが、トークセッションでのお話しはもちろん、その人柄、姿勢、考え方など、トップを走るグローバル人材の方々から、たくさんのことを学ばせていただきました。 今回の講座を開催していただいた奥 真由美さんをはじめ、はるばる秋田南高校まで足を運んでいただいた、6名の講師の皆さま方に心より感謝申し上げます。 素晴らしい出会いを、ありがとうございました。

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