飛躍~さらなる高みへの挑戦~ 中2宿泊研修レポートVol.5
職業講話会に続いて、様々な職業に就く先輩方からパネルディスカッション形式でお話を伺いました。パネリストは、今回行う予定だった駒ヶ岳登山のサポートメンバーをお引き受けくださっていた4名の方々です。
県職員の方、自営で精肉店を営む方、県立高校の先生、お医者さん…。「山登り」という共通の趣味をおもちの方々ですが、様々なご経歴の先輩方から興味深いお話をたくさん伺うことができました。
「どんな中学生でしたか」
「中学生の頃、就きたい職業はもう決まっていましたか」
「進路を意識し始めたのはいつですか」
「どうやって進路を決定しましたか」
「進路決定の際、周りからもらったアドバイスの中で心に残っている言葉はありますか」
「秋田で働くことの意義は何だと思いますか」
それぞれのお立場で、率直な意見や感想、思いをお話ししていただきました。
『中学の頃は将来何になりたいか、なんて考えてもいなかったなあ。目の前のゲームをクリアすることとか、好きな女の子のことでいっぱいでした。』
『自営業の家に生まれた自分には「家業を継ぐ」ということが大きかった。いろいろと悩み、考えるうちに職業というものに対する自分の姿勢や考えが変わり、深まっていったような気がします。』
『自分の得意なことを生かして研究者になりたい、と考えていた自分は、高校生まではそれなりに自信をもっていました。でも、大学に入って、はっきり言って「挫折」を味わった…。自分の目指す道は、本当に天才的な能力をもった人が進むような道なのだと思いました。』
『私の仕事は、親戚で就いている人がいたので興味をもつようになりました。結構早いうちから進路の意志を固めないと間に合わない部分がある進路なので、中学2年の頃から、現在の道に進むことは決めていたように思います。』
『自分は、大学生の時に登山部に入りました。その体験が、「生きる」ということについて考える大きなポイントでした。登山に臨む中で、何度か死ぬ目に遭いました。自分の仲間を、そして先輩を失うという経験もしました。それまでは考えもしなかった「生きる」ことについて考えるようになり、それは自分の人生を決めていく上で大きな財産となりました。』
目の前の先輩方が、決して順風満帆な道を歩んできたわけでなく、わたしたちと同じように様々なことを考え、悩みながら人生を歩んでこられたのだということが分かり、勇気付けられました。
わたしたちにとって、先輩方のお話を伺うことができたのは、自分の進みたい道を考えるきっかけやヒントになるものでした。
まだまだどうしたいか、はっきりしていない部分も多いけれど、深く考える機会をいただき、とても勉強になりました。先輩方、ありがとうございました。