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  • 教育情報部

高3「総合探究コース」最終発表会を行いました。

9月2日(木)、高校3年生の「総合探究コース」の代表生徒26名が、1年半の探究活動の成果を発表する「最終発表会」を行いました。

 

「総合探究コース」は、自分自身が将来学びたい学問分野や仕事にしたいことについて、個人でテーマを定めて研究を行うものです。


  探究・SGH – 本校の取組



今回、夏休み前のクラス発表会をへて代表に選抜された生徒たちが、研究成果をまとめ、プレゼンテーション形式で高校の全生徒に向けて発表しました。

感染症対策として、対面での参観は高校3年生のみとし、高1・2にはリモートで発表の様子を配信しました。また、部活動の大会の関係で自宅待機期間となっている生徒は、自宅からのオンラインでの参観となりました。



代表生徒の研究テーマ(発表タイトル)は以下の通りです。


鎌田蒼太「VR技術×ロボット」(※当日公欠のため発表は行わず)

嵯峨丈太郎「自粛要請がもたらす経済への影響」

笹森陽太「高校生の骨折をしやすい部位とその防止方法」

柴田結「スポーツコーチングについて」

田川拓杜「Σ計算の教科書の延長」

二木雄大「認知症予防について」

井上空音「芸術がコロナうつを救う」

工藤洸「ホームスクールで現代の教育問題を解決する」

斉藤凱「新たな穀物で秋田を豊かに」

三浦日向「雷を持続可能エネルギーとして利用する方法」

安田果奈「チーム医療と薬剤師が果たすべき役割」

渡部順成「脳のシステムを利用する」

伊藤英夫「磁気単極子」(※当日公欠のため発表は行わず)

小松田実希「自動運転であおり運転問題を改善する」

天野祐晴「なぜ日本のフェアトレード普及率が低いのか」(※当日公欠のため発表は行わず)

石田聖「日本史への新たなアプローチ(怨霊編)」

木村優斗「秋田を豊かに」

田中旭「秋田県の交通機関を利用して観光立県を目指す」

阿部優作「中高生の反抗期について」

塩崎拓人「ベーシックインカムと格差による少子化」

鈴木遼叶「死刑制度の是非」

鷹照惇哉「カント哲学における神の存在証明と諸宗教への適応」

田口いろり「秋田の観光をより発展させる」

田中あい子「LGBTQ+と現代日本」

佐藤美咲「宗教が日本社会に及ぼす影響」

進藤美穂「なぜ課題があるのに後回しにしてしまうのか?」

菅原愛実「高校生の私たちが自分の不安と付き合うために」

瀬下暖貴「鮫肌加工の乗物への応用」

髙橋尚刀「秋田県下野領の図示化」

中島南深「日本語は世界一難しい?」(※当日公欠のため発表は行わず)



自分自身の関心や進路志望に基づいて、多様なテーマが並びました。


生徒たちは、参観生徒に問いかけたり、BGMを流したりと、いずれも個性あふれる発表で、自分自身が取り組んできた研究の成果を、実に楽しそうに披露していました。





参観している生徒たちも積極的に質問するなど、互いに学びを深めることができた発表会となりました。





生徒の振り返りの一部を紹介します。



今回の発表は、自分が聞いたことないような単語や話題ばかりだったので、新しい興味・関心を得ることができた。発表の仕方についても、内容がとても頭に入ってきやすく、単語しか知らないような状態だったが充実した時間となった。自分もこれから理学療法士という一人の医療従事者を目指し、患者と接するにあたって、この発表のような様々な観点からの視点をもつということを大切にしていき、生かしていこうという風に考えた。(高3)


同学年の人の発表を聞いて、それぞれが自分なりの考えをしっかりもって、それをデータなどで理論づけていて、聞いている側としてとても分かりやすく納得しやすい構成だったと思いました。また、ただ原稿を読むのではなくて、臨機応変に自分で言葉を補って発表していたところもすごいと思いました。自分も、根拠を述べるときはデータを活用し、自分の意見を周囲に納得してもらえるようにしたいです。(高3)


大学に行けば自分の研究結果を話す機会は必ずくるので、その練習になった。今日のように、相手に何かを伝える時ははっきりと述べることを心がけたい。(高3発表者)


今日の最終発表会では、Σ計算についての発表が一番印象的だった。数Bの教科書というみんながもっているものの中から疑問を見出して習っている内容を応用していくことで解いていたのが印象に残った。日頃から色々なことに疑問をもつことと、習った内容をどの内容を使えばいいか考えることの両方ができるからできたことだと思うので、参考にしていきたいと思った。(高3)


発表した人はみんな具体的なデータを実際にプレゼンで示していたので、事実に基づいていることがよく伝わりました。また、発表者と質問者の応答の中でも新たに知ったこともあって、聞いていてとてもためになった。自分自身も、今後プレゼンの際は、今度は表やグラフなど具体的な数値を入れたい。そうすることで自分が言っていることが数値として正しいことだと相手に伝わると思った。また、発表している時は周りを見て自分の意見が相手に届いているかを確認しながら発表したい。相手に何かを伝えるということは今後もっと増えていくと思うので、今回得た知識や反省点を生かしていきたい。(高3)


自分の研究を秋田、人との繋がり、健康、障害など、様々なものと結び付けていてとても凄いなと思った。

特に、不安障害についての発表は、今のコロナ禍で暗い世の中には大切なものなのではないかなと感じた。自分自身も、年間研究したことを生かして、将来自分のしたい仕事や、更に研究を深めて行きたいことを見つけていきたい。(高3)


どの発表者も聞いている人を惹きつける発表だった。前提の条件を設定して課題の絞り込みをしていたところを参考にしたいと思った。自分が少し意識すれば改善される問題が多くあると分かったので、日常生活の中で、意識を変えることが大事なので実践したい。(高3)


探究活動を通して自分自身の研究の仕方やプレゼン力も磨けたし他の人の発表を聞くことで様々な社会問題について学ぶことが出来た。これらの経験を大学での研究や勉強につなげて、最終的には自分の仕事のことにも生かせると思った。(高3)


大学に入ったら、グループでも個人でもプレゼンテーションをする機会は多いと思います。1年の国際探究では「グループで協力して一つのプレゼンテーションをつくり上げる」、2・3年の総合探究の時間では「自分で課題を見つけて調査してプレゼンテーションをつくる」という経験が出来たし、このような発表会で良いプレゼンテーションについて考えて、学ぶことができたので大学や社会に出た時にこの経験を活かして頑張りたいです。(高3)


5分という時間は発表する側としてはかなり短いと思った。その中でいかに要旨をまとめて発表するかはまだ十分ではなかったと思うのでそこが自分の課題だと思う。自分で仮説をたて、調査をし、検証するという一連の流れは総合探究に限らず、普段のさまざまな教科の勉強にも生かせると思うのでそこを意識して取り組んでいきたい。(高3発表者)


質問された時は相手がどのような回答を求めているか、確認する必要があると思った。自分の行いたい活動をすることが一番楽しいのだとわかった。(高3発表者)


発表中、聞いている人たちの顔を見ていると、頷いていたり首をかしげていたりしたので、相手の反応を伺いながら発表の仕方を適宜アレンジする(分からなそうなところを詳しく説明するなど)のが良いだろうということを学んだ。今回は内容が多少専門的だったこともあり、話し手に徹してしまったが、聴き手に呼びかけるなどして、聴衆を発表に深く引き込むような話し方ができるようにしたい。(高3発表者)


自分の発表する分野は多様な意見がある分野で、言葉選びも非常に難しく感じた。見やすく、聞きやすい発表を意識するだけでなく専門的なことを分かりやすく重要性を感じた。また、質疑応答では2人から質問をしてもらい、自分にはなかった新たな視点や反駁をもらうことで詰めの甘い部分にも気がついた。大学でも、類似した分野について学びたいと思っている。今回の発表で自分の意見には、実際の社会へと働きかけることにおいて具体性が欠けていると思ったので、どのように社会貢献するか、具体的な自分の意見と根拠をもつようにしたい。(高3発表者)


発表の仕方や研究内容の調査方法など、自分の活動に生かせそうな部分がたくさんあったので、そこを取り入れていきたいと思った。先輩方の発表を参考に自分の活動も改善していきたいと思った。(高2)


データに基づく調査の内容と、自分の意見や考え提案についての部分がしっかり別れていたので聞きやすかった。提案についても建設的な工夫がされたものだった。自分も先輩方のような発表を目指して探究に取り組んでいきたい。(高2)


根気があれば、どんな計算の公式も求めることができることが分かった。色んな所に視野を広げることが大事だと思った。自分もいろんなことを試してみたい。図書館やネットで文献や本を探し、知識をつけて頑張っていきたいと思った。(高2)


3年生は、自分が調べたいテーマに沿って探究するだけでなく、テーマをコロナ禍など身近な現実世界とつないでいる先輩もいて、すごいと思った。今回の発表を踏まえて、今後も秋田・日本・世界がどんな状況か考えるようにしたい。(高2)


先輩たちは、全員堂々と、かつリラックスしているように見えた。自分もそのように発表できるようにしたい。(高2)


ホームスクールの発表は私が研究している内容に近いのでとても参考になりました!目標を明確にして広い範囲を浅く調べるのではなく一つのテーマを深く研究するようにしたいと思いました。自分の研究の改善点も見つけられた有意義な時間でした。(高2)


研究発表において最も大切なのは「相手に聞かせること」だと改めて思った。はっきりとした声や、興味を引く語り口、会場で聞く人を巻き込んだ田中さんの発表は傍聴した中でも最もエンターテイメント性に秀でており、引き込まれ、眠くならなかった。明るく、ときにジョークを交えて話してくださったおかげで、こちらも固くならずにすみ、まさに理想的な発表の形だったと思う。(高2)


多くの資料から見て分かること、考えたことを簡潔にまとめていてとてもわかり易い発表だった。

課題設定を行い、それを解決し深く理解することが大切だと思った。今回の発表をうけて個人の課題と秋田県の課題を両方解決できるような課題を設定していきたいと思った。

さらに資料などを多く利用して探究活動をしていきたいと思った。(高1)


雷を持続可能エネルギーとして利用するという考えはとても興味深かった。問題点や課題はたくさんあるとのことだったが、研究に成功すれば、環境問題などにもながるのではないかと思った。自然災害として雷は恐れられているのでこの研究を応援していきたい。 世界的に問題になっていることを、さまざまな視点で考え自分にできることを深く追求し、研究するようにしたい。(高1)


発表を聞いてすごく身近なことをテーマにしてそれを更に掘り下げて探究しているものがあるということが分かりました。「なぜ課題があるのに後回しにしてしまうのか?」のように生活していて感じる小さい疑問を探究していくのも面白いなと思いました。大きい問題、疑問をテーマにするのもよいですが身近な問題、疑問について探究してみたいなと思いました。(高1)


スライドひとつひとつに工夫が凝らされており、見やすい発表だった。聞いている人に問いかけをしたり、興味をもちやすいような身近な話題を組み入れたりしているところがとてもレベルの高い発表だなと驚き、私も先輩のようなハイレベルな発表をしてみたいという思いが強くなった。問いかけているような口調の聴衆参加型のような発表の仕方がとても面白かったので、私も今後取り入れてみたい。(高1)


怨霊についての発表を聞き、怖いだけではなく、人々への戒めであることが意外でした。自身が日本史の学習から感じたことも研究のまとめとして取り入れていて、日本史への関心が高まりました。(高1)


3年生の先輩方が何を質問されるか想定して準備しているのが分かって、流石だなと思ったし、聞く人がどんな視点から見るのか考えることが重要だと分かった。また、もともと調べていたものからどんどん派生して結果として別の探究をしている人がいて、私も今考えているテーマに固執せずに臨機応変に探究していきたいと思った。(高1)


今ある情報を生かして今後に繋げていこうとする研究が多々あったと思います。0から1を生み出すのではなく、1を100にするという姿勢が素晴らしいと思いました。自分も身近な事に疑問をもったら、すぐに調べていこうと思いました。思い立ったら即行動を心がけていきたいと思います。(高1)


今回は自宅からのオンラインでの参加になりました。僕が見た発表はいずれも専門的な分野が多く、発表のすべてを理解するのは難しかったですが、沢山の人の前で発表する度胸や調べることに必要な知識を身に付ける必要があることが分かりました。「沢山の人の前で発表する度胸」や「調べることに必要な知識」を身に付けなければいけないことが分かったので、それらの能力を伸ばしていこうと思います。(高2・自宅からリモート参観)

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