自らの『生き方』考えるきっかけに。~中等部進路講演会を行いました~
10月26日の5、6校時に、中等部の進路講演会を行いました。
生徒一人一人が自分の将来や生き方について深く考え、自らの意思や希望を生かした進路選択をすることができるよう、キャリア学習の一貫として企画したものです。昨年度は南極観測隊員の経験をもつ方をお招きしての「南極クラス」を、今年度7月には元ホンダF1全体統括責任者の保坂武文氏を招いて「皆さんの時代の自動車・ロボット社会を覗いてみよう!」という講演会を行っています。
そして今回は、本校(秋田南高校)OBで、消化器外科のスペシャリストである進藤吉明先生から医学の道に関する様々なことを伺う機会となりました。講演会には中等部1、2年生合わせて160名の他、医学の道へ進むことを希望している高校3年生が参加しました。
進藤先生はご講演の冒頭、ご自分が中学、高校時代、吹奏楽(トランペット演奏)に夢中になって取り組んだことや、秋田南高校在学時、吹奏楽部の先輩だった天野正道氏(作曲家)と現在も親交があることなどをお話しくださいました。天野氏から私たち後輩に向けて預かったメッセージを私たちに伝えてくださいました。
「はじめにゴールを決めよう。できるだけ高い目標を!」
「目標は must や have to(しなくてはならないこと) ではなく、want(したいこと) で。現実とかけ離れていても構わない。」
「dream killer に負けるな!」
「目標に向かって頑張る、はしなくていい。目標が want ならば、自然とできるはず。自分でやるはず。」
また、日本のアーティストJUJUさんの ”HELLO, AGAIN” という曲のプロモーションビデオを引用し「あなたは何を感じますか」と問いかけました。
新藤先生は「こういうシーンを見て、なんとかしてあげたいと思う人が増えてほしい。医学の道に進む人は、そういう優しい気持ちをもてる人になってほしい。」とおっしゃいました。
「将来は何になりたいですか」
「自分の人生の設計図はイメージできますか」
進藤先生は、たくさんのメッセージを私たちにくださいました。
「高校、大学に入って終わりではない。そこから自分がどれだけやれるか。自分がやらなくてはどうにもならない。」
先生のお話が、私たちの心に染み入ります。
先生からご講演いただいたあと、中等部生の希望者に、内視鏡手術のシミュレータ体験をしてもらいました。内蔵を模したパーツにアームが強く触れてしまったり、手術針を落としてしまったり。
ご講演の中で、進藤先生があんなに簡単そうに操作されていたのに、実際にやってみると非常に難しいことが分かり、改めて医師の難しさとすごさに驚かされました。
今日の講演会を通じて、将来は医学の道に進みたいと思っている人にとっても、また別のビジョンをもっている人にとっても、人としての『生き方』を考えるよい機会となりました。