素晴らしい絵画をいただきました。
中高生が自学に活用している部屋(閲覧室)に、一枚の大きな絵が掲げられました。今日は、その除幕式を行いました。
除幕には高校生徒会や美術部のみなさんの他、放課後の時間を使って学習しようとしている生徒のみなさんも参加してくれました。
校長先生から、この絵や、絵を寄贈してくださった方について紹介いただいた後、絵とガラスを覆っている保護シートを少しずつはがし、「除幕」しました。
「おぉー!」
絵の全容が明らかになると、生徒のみなさんから、感嘆の声とともに大きな拍手がわき起こりました。F130という大きさや、絵の力強いタッチに驚かされます。
この絵は、本校高校の9期生である赤川司さんが描いたものです。『縄文の烏兎(うと)』という題名の絵です。
烏(う)は太陽を、兎(と)は月を指しています。日が沈み月が昇るという果てしない時の流れの中、縄文人が思いを馳せ、独特の形状の土器や土偶、そして翡翠などの装飾品など、「文化」を生み出しました。赤川さんはそれらの造形や感性に驚き、敬意を払ってこの絵を描いたのだそうです。
高校1年生の時、年賀状版画コンクールで郵政大臣賞を獲得し、現在は創作画人協会会員でいらっしゃる赤川さん。赤川さんはこの絵を『第51回創展』に出品し、奨励賞を受賞しています。
先輩の自己表現に触れ、わたしたちも自己表現の力に一層磨きをかけていきたいと感じています。赤川さん、本当にありがとうございました。末永く楽しませていただきます。