令和4年度 高2「学術探究」公開成果発表会を実施しました
10月20日(木)、秋田総合生活文化会館アトリオン音楽ホールにおいて、秋田南高校SGHネットワーク事業令和4年度第2学年「学術探究」公開成果発表会を行いました。
この発表会は、高2学術探究コースの生徒が4月から進めてきた探究活動の成果を英語で発表するものです。
今年度は、高2総合探究コースの生徒も、受付ロビーに自分たちが取り組んでいる個人探究活動のテーマ一覧を掲示したり、発表会の司会、受付、駐輪場案内、ホール内の客席案内などの係を担ったりするなど、高校第2学年全体の行事として公開成果発表会を実施しました。
審査員は、以下の方々に務めていただきました。
秋田県立大学 副学長 吉澤結子 氏
秋田県教育委員会高校教育課 英語教育推進班 副主幹(兼)班長 草階健樹 氏
秋田県教育委員会高校教育課 英語教育推進班 国際交流員 Majesty Zander 氏
秋田南GSO(本校卒業生) 国際教養大学3年 堀井果乃歩 氏
本校 校長 伊藤雅和
発表は全8グループが行いました。
各グループのメンバーとタイトルは以下の通りです。
Group6 佐藤弘徳、安達紗羅、飯尾月葉、塩谷優月、舘岡慶和
The CLIL Project ~English Skills Improvement~
「CLILプロジェクト~英語4技能向上のために~」
Group 2 齊藤直紀、石井志征、佐藤莉央、船木快斗
Economic Growth with a Happy Life
「新しいライフスタイルで地域経済の活性化を」
Group 1 上田青空、佐藤亜胡、佐藤友香、今野惺琶
An Innovative Finale with Music
「音で奏でるQOL ~残酷な10年に終止符を~」
Group 8 福原裕仁、瀬田川北斗、髙橋拓大、水澤広樹、柴田空良
Running Box Saves Akita
「ランニングボックスは秋田を救う」
Group 7 髙橋陽斗、佐々木彩愛、伊藤彩乃、柏谷歩生、佐々木莉帆、髙栁佳壮
Support Juvenile Offenders for the Future
「若年層の再犯防止と社会復帰を目指して」
Group 4 工藤結惟子、浅野友那、藤原拓未、寺山椎菜
Young Carers Do Not Ask for Help
「ヤングケアラーは助けを求めない」
Group 5 眞船奏風、加藤那花、鎌田理慎、小玉諒真、宮本静、山正羽菜子
SOS ~Save Our Sea Coral~
「日焼け止めに溺れるサンゴ ~サンゴからのSOS~」
Group 3 木村高子、角口わかな、佐々木優太、佐藤一仁、鈴木愛理、福田向里
“KYODO” How About Local Dishes Today?
「郷土料理、今日どう?」
英語で自分たちの探究活動の内容を発表することは大変ですが、生徒たちは身振りや手ぶりを交えて聴衆に分かりやすい表現で説明したり、見やすく分りやすいスライドを工夫して作成したりするなど、精一杯の努力をして発表に臨んでいました。
また、質疑応答では、客席に入った本校の高校1年生、2年生が、英語での質問に挑戦しました。各グループに対して 多くの質問がなされるなど、充実した質疑の応答によって互いに学びを深める機会となりました。
閉会行事では、審査員の吉澤結子先生、Majesty Zander先生からご講評をいただきました。
吉澤先生からは、英語による質疑応答がきちんとできていること、「グローバルな課題」というテーマ設定がより深い探究活動につながっていると講評をいただきました。
また、Majesty Zander先生からは、英語で各班へ講評・助言をいただきました。
審査結果は以下の通りです。
最優秀賞
Group3 木村高子、角口わかな、佐々木優太、佐藤一仁、鈴木愛理、福田向里
“KYODO” How About Local Dishes Today?
「郷土料理、今日どう?」
優秀賞
Group6 佐藤弘徳、安達紗羅、飯尾月葉、塩谷優月、舘岡慶和
The CLIL Project ~English Skills Improvement~
「CLILプロジェクト ~英語4技能向上のために~」
第3位(2グループ選出)
Group1 上田青空、佐藤亜胡、佐藤友香、今野惺琶
An Innovative Finale with Music
「音で奏でるQOL ~残酷な10年に終止符を~」
Group5 眞船奏風、加藤那花、鎌田理慎、小玉諒真、宮本静、山正羽菜子
SOS ~Save Our Sea Coral~
「日焼け止めに溺れるサンゴ ~サンゴからのSOS~」
最優秀賞を受賞したGroup3は、12月18日(日)にオンラインで行われる文部科学省「全国高校生フォーラム」に出場します(動画による事前審査あり)。
吉澤先生からご講評をいただいたように、公開成果発表会における生徒たちの発表や質疑のレベルは年を追うごとに向上していると感じています。
これまでご指導、ご協力いただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
なお、今年度も新型コロナウイルス感染症対策として、入場者は本校生徒(高校1・2年生)に限った中で会を開催させていただきました。
下記のページにて、録画した動画を公開しています。どうぞご覧ください。
最後に、発表会を終えての生徒の振り返りの一部を紹介いたします。
【発表生徒の振り返りコメント】
「落ち着いて、充分練習の成果を出せたと思う。声の大きさやトーンにも気を配って発表した。英語での発表は、準備の段階から大変なことも多かったが、その分、英語やプレゼンテーションに対する自信につながった。」
「4月の自分たちと比べて本当に成長を感じることができました。これからは深堀りできなかったり発表に入りきらなかったりした内容を、もっと研究して、私たちの集大成として研究論文完成させるために頑張りたいです。今まで発音や抑揚の付け方などを教えてくれた先生方、クラスメイト、班のメンバーなどに感謝しています。」
「今まで練習してきたことを自信に変えて、今できる最高のパフォーマンスができたことは良かったと思います。班員全員、ステージを楽しむことができて、表情豊かにクリアな発音でできて達成感でいっぱいです。6月に行ったEnglish seminarと比較して、内容もスライドもとても凝ったものになれたと思うし、大きく成長できたと思います。今回学んだことを忘れず、今後の活動にもいかしていきたいと思います。」
「自分達の班は、2週間前の中間発表で原稿が長くて、10分以内に押さえきれずに大きく時間をオーバーしてしまったが、原稿を見直し本当に必要かどうか取捨選択し、10分以内におさめることが出来たのでとても良かったと思う。」
「10月は行事も多かったにも関わらず、その中で指摘されたところの改善と、発表の練習をしなければならず結構大変でしたが、そうした中でもメンバーで協力しながら練習して、本番では納得のいくパフォーマンスができたと思います。」
「班のみんなと楽しく活動することができ、最優秀賞もいただくことができて、本当に嬉しかったです。」
【参観生徒の振り返りコメント】
「今回、先輩方の公開成果発表会を参観して新たな気付きがたくさんありました。まずは、発表の仕方についてです。いつもとは違い、全て英語だった為、少し理解しづらい所もあったけど、ジェスチャーやアイコンタクトなどをとることによって、より分かりやすくなっていたことが印象的でした。また、研究の内容がとても面白かったです。具体的な解決策を提案するだけで終わらせるのではなく、実際に実践してその感想を述べているグループもあり、面白いと思いました。これからの探究活動では今回の経験を十分に活かしたいです。貴重な経験が出来て良かったです。」
「私は英語が苦手なので、とても聞き取りやすくペラペラと英語を話していた先輩方がとてもかっこよかった。また、SDGsに関連した項目に焦点をあてているグループの発表は自分たちの国探の活動に活かせそうな発表もたくさんあった。2年生になったら秋田を中心に自分の進路に関連した研究を頑張りたいなと思った。」
「グループによって発表内容や仕方が様々だった。英語を通して発表する素晴らしさや難しさを実感できた。また、質の高い研究を間近で見ることができて、良い経験になった。」
「発表を聞いて、「かっこいい」と思いました。全てを理解したわけではないけれど、それでも先輩方の素晴らしい発表にはとても感動しました。私もやってみたいという強い憧れが心の中に湧き出ました。とても貴重な経験になりました。」
「これからの探究活動に生かしていきたい。積極的に自分達の研究を良くしようとする事を大切にして、進めていきたい。また、班員はもちろん沢山の方と話し合いながら出来上がった研究だったと思うため、私も班員とよく話し合い、より良い研究にするという事を心がけようと思う。また、研究に対する探究心、日々知識を充実させようとする態度を大切にしていきたい。」
この記事の写真の一部は、高校写真部が撮影しました。