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  • 探究活動部

高1「国際探究」成果発表会を行いました。

2月27日(月)、高校1年生の総合的な探究の時間「国際探究」成果発表会を行いました。


本校は、文部科学省スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク参加校として、「総合的な探究の時間」において、全校生徒が「現代的諸課題の解決と学術の探究」を掲げ、探究活動に取り組んでいます。

特に高校1学年では、国際社会が掲げる、持続可能な開発目標(SDGs)に関わるグローバル課題について、自らテーマを設定し、主体的・協働的に解決に取り組むグループ探究活動を行っています。

このたび、これまでの探究活動の集大成として、研究の成果をプレゼンテーション発表しました。



午前中は、5つの教室に分かれ、すべてのグループが発表を行いました。


各グループとも、それぞれ自分たちが関心があるグローバル課題をひとつ取り上げ、自分たちなりの解決策を提案する発表を行いました。





今年度も、各教室には学術探究コース2年生の先輩たちが入り、発表を参観しました。


そして、質疑応答にも参加し、先輩として助言をしてくれました。これまでの経験を活かした鋭い指摘や、今後につながるアドバイスをもらいました。


午後からは、中等部体育館棟アリーナにて、代表6グループがステージ発表を行いました。


感染症対策として、保護者や関係者の方の参観は後日のオンライン参観のみとして、当日の参観者は本校生徒(高校1年生、中等部3年生)だけに制限して実施いたしました。


アリーナのステージで発表を行ったのは、代表の6グループ。

司会進行も生徒自身が行いました。



審査員は、高校教育課 指導主事 深沢志保先生、秋田南GSO 国際教養大学1年 松沢旺介さん(本校57期)、深井裕之副校長先生のお三方にお務めいただきました。


発表グループと、タイトルは以下の通りです。


① 51班「戦争犯罪を平等に裁くためには」

1D照内 夏樹・1B原田 寧々・1E三浦 龍之介・1E渡邊 敬周・1F大場 智仁・1F門脇 心那


② 24班「エジプトの水問題を解決する」

1C伊東 音乃芭・1B高橋 芽以・1D須藤 彩楽

③ 44班「食品廃棄物から生分解性プラスチックをつくる」

1C石井 輔・1B小林 章真・1E伊藤 愛里彩・1E佐々木 悠空

④ 8班「HEALTH RECORD OF BABY」

1D鎌仲 凜・1C登藤 優真・1E錦織 伶

⑤ 45班「The Palm ~インドネシアの森林を守ろう~」

1F小林 万有子・1C中村 遼・1D長崎 華佳・1E鎌田 紗名・1E渡邊 俊平


⑥ 16班「学び×個性に寄り添う学習のフロンティア」

1D篠原 維月・1B進藤 雅姫・1D菅野 咲香・1F髙橋 輝


各班とも、堂々としたプレゼンテーションを行い、研究成果を発表しました。


それぞれ、発表後には質疑応答を行い、互いの研究を深め合いました。



質疑では、同じ高校1年生だけではなく、高3の先輩たちや、CSで理数系の探究活動を経験してきた中等部3年生からも積極的に手が上がりました。


ステージ発表終了後は、午前中の教室発表についても、優秀発表班の表彰を行いました。

優秀班は以下のとおりです。


7班「健康面での女性差別を減らす」

 1B高橋咲妃・1D堀柚葉・1D小武海櫻友・1E石黒夏菜・1E升屋紗季


9班「減らないアフリカのマラリア問題」

 1A大石葵 ・1A菅原望乃・1B川又ゆら・1B佐藤愛優・1B保坂愛来・1D黒澤椛蓮


41班「2300万匹のサケは戻ってこない」

 1A石井巧 ・1C佐藤煌毅・1D船木美波・1E加藤昊・1F佐藤颯太


43班「衣服のリサイクル率を上げる」

 1D佐藤蒼良・1D進藤悠花・1A鈴木大斗


38班「海洋生物に嫌われたい ~海洋生物が嫌う物質でのプラスチックづくり~」

 1B尾山珠風・1D奥山響・1E髙桑煌介・1F佐々木美海



最後に閉会行事にて、審査員の深沢先生からご講評をいただきました。


また、秋田南GSOの松沢旺介さんからもコメントをいただきました。

秋田南GSOとは、Graduate Support Organization の略で、本校の卒業生たちによる、後輩たちの探究活動や進路に向けた活動のサポートをする団体です。松沢さんからは、ご自身も本校で探究活動に取り組んでいた思いも込めて、後輩たちにエールをいただきました。


代表グループの審査結果は以下の通りです。

 最優秀賞 44班「食品廃棄物から生分解性プラスチックをつくる」

 優秀賞  8班 「HEALTH RECORD OF BABY」

 第3位  16班「学び×個性に寄り添う学習のフロンティア」


最優秀賞を受賞した44班には、深井副校長先生より賞状が授与されました。




1年間の探究活動を通して、生徒たちは、身の回りやグローバル社会にはたくさんの課題があることを実感し、その解決に向けて主体的に考えることができました。

また、専門的な知見をもつ企業や研究機関、事業所などを訪れるフィールドワークを行うことで、さらに視野を広げ、知識を深めることができたと思います。オンラインやメールでのインタビューなども含めて、多くの方々にご協力いただきました。

フィールドワークにご協力いただいた皆様の一覧です(順不同・敬称略)。


北海道大学 教育学部 教授 横井 敏郎 氏

東京農業大学 生命科学部 准教授 石井 大輔 氏

神戸医療未来大学 人間社会学部未来社会学科 教授 朝尾 直介 氏

放送大学 情報コース・情報学プログラム 教授 青木久美子 氏

木更津工業高等専門学校 環境都市工学科 准教授 大久保 努 氏

秋田大学大学院理工学研究科 教授 寺境 光俊 氏

秋田県立大学 生物資源科学部 生物環境科学科 准教授 岡野 邦宏 氏

JETROアジア経済研究所 地域研究センター ダルウィッシュ ホサム 氏

JETROアジア経済研究所 開発研究センター 牧野 百恵 氏

国際協力機構(JICA)秋田デスク 国際協力推進員 舛屋彩子 氏

国際協力機構(JICA) 評価部評価企画課

国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

大東建託株式会社 ダイバーシティ推進部

ナカノ株式会社 秦野工場

ネクストミーツ株式会社

不二製油グループ本社株式会社

ユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社

秋田ノーザンハピネッツのこども食堂"みんなのテーブル"

秋田洋上風力発電株式会社

株式会社ナイス 仁井田店

秋田弁護士会

佐藤法律事務所 弁護士 佐藤 史明 氏

日本労働組合総連合会 秋田県連合会

秋田県総合食品研究センター 醸造試験場

秋田県農業試験場 作物部水稲育種担当 上席研究員 松本 眞一 氏

山形県観光文化スポーツ部 観光復活戦略課

松戸市総務部男女共同参画

秋田市環境部環境総務課

秋田県生活環境部環境整備課

秋田市都市整備部都市総務課

秋田市子ども未来部 子ども未来センター

秋田県中央男女共同参画センター

環境あきた県民フォーラム

NPO法人 秋田水生生物保全協会

特定非営利活動法人 秋田たすけあいネットあゆむ

NPO法人 あきた結いネット

一般社団法人 フードバンクあきた

ゆざわジオパークガイドの会

秋田プライドマーチ実行委員会 共同代表 伊藤月菜 氏


お忙しい中、調査活動にご協力いただいた皆さまに、改めて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。



発表会終了後の、生徒の振り返りコメントの一部を紹介します。


【教室発表を終えて】

「自分の班とは違う問題についての課題を聞いて、世界にはまだまだ解決すべき課題が沢山あるなと思いました。また、解決方法も各班とてもユニークで面白かったです。自分たちが選んだ問題である『教育』以外の問題の研究を聞いたことで、よりSDGsへの関心が高まりました。」


「今までグループで協力して頑張ってきたおかげで、良い発表にできたと思います。質疑応答で、自分たちでは気が付かなかった課題を知ることができました。他の班の発表を聞いて、よりわかりやすい発表の仕方を学べたので、それも来年に活かしたいです。」


「先輩である2年生の方からのアドバイスはとても説得力があったし、これからの探究活動に役立てたいなと思いました。みんなからの感想で『LGBTQ+に興味が出た』とか『新しい発見があった』と言ってもらえて嬉しかったです。まだ知らないことは沢山なので、興味をもつことや調べることをこれからも続けていきたいです。」


「研究を通して、多くの人に知ってもらいたいと思っていたことを、このような機会に伝えることができて良かったです。発表後の感想やコメントシートで『知らなかったことを知れた』という声が多く上がっていて、思いが通じた気がしました。根本的解決には至らない考案だったと思いますが、オリジナリティを追求して考えることができました。これまでの活動の中では、行き詰まった場面もあったけれど、一つ一つ丁寧に頑張ってよかったです。」


「中間発表のときに浮き彫りになった課題は幾分解決したのではと思う。まだまだ完璧ではなかったが、今まで学んできたことや研究の成果を工夫して発表することができた。一年を通して研究を続けてきて、仲間との絆も深められたし、いま世界が抱えている問題を学んだだけでなく、人との関わりや一緒に研究を進めることの達成感も味わえ、とても良い経験となった。」


「2年生の先輩方がたくさん質問されていましたが、幅広い知識を持っていて教養がとても多いと感じたので、私も日頃から時事問題に関して詳しく調べておこうと思いました。」


「テーマのまったく異なる発表を聞き、どのグループも自分たちの研究に真摯に向き合ってきたことを感じ取れた。初めて聞く取組も多かったため、知見が広まった。中間発表を経て、様々なアドバイスを生かした良い発表になったのではないかと思う。これまで国際探究の発表までの期間で、自分自身がとても成長できたと感じている。また、この発表は、グループメンバーをはじめ、様々な人の協力で作り上げることのできたものだと再確認した。みんなで作り上げた研究の『成果』に誇りをもって発表できて、今、とても嬉しく思っている。」


「SDGsの中でも、1つだけでなく様々な分野の課題が絡み合っていることが、自分たちのテーマとも共通していると感じた。多種多様な発表を聞いて、自分の視野を広げることができたように感じる。今まで関心をもてなかった分野でもその問題が直面している危機を知り、興味をもつことができた。今回の発表で得ることができた知識と関心を大切に今後の生活でも意識していきたい。」


「一年間の国探を振り返ってみて、仲間と協力して問題を解決することの楽しさに気付けました。また、他の班の発表も聞いて新しい発見ができました。これからも、この経験を活かして頑張ります。」



【ステージ発表を終えて】

「本番の発表では、緊張感の中でも声を掛け合い、他の班の発表からも、聞き手として気になるところや気をつけたいところを考えることができた。自分の発表では言いたいことをうまく伝えられるような話し方や、自分以外が話しているときの動きなど、細かいことにも気を配ることができた。また、“絶対優勝しよう、楽しもう”という気持ちで全員のベストを尽くせたと思う。結果については悔しい結果だったが、発表中の聞き手の様子や質疑応答の内容・場面から自分たちの提案や考えがしっかり伝わっていることを感じられて良かったし、ステージを楽しめたからとても良かったと思う。今回の探究活動全体を通して得た学びや発表から感じたことをこれからの探究に生かしていきたい。」


「大勢の人の前でプレゼンするのは少し緊張したけど、伝えたいことが伝わるように、原稿をできるだけ頭に入れて話すことが出来ました。来年はさらに分かりやすく、伝えたいことが伝わるプレゼンをつくりたいです。」


「中3のCSの時より授業時間が少なく、家庭などでの活動が増えたけれど、部活・勉強ともちゃんと両立しながら行うことができました。自分の研究したかった内容なので、活動を通してテーマについて深く知るこができて、研究していて楽しかったです。」


「難しいテーマが多かったが、うまくまとめていたので、楽しく聞くことができた。質疑応答の際には、答えるのが難しい質問も投げかけられたが、理路整然と説明しているところがすごいと思った。話し方にも落ち着きがあり、自分も真似していきたいと思う。」


「どの班の発表も、本当に参考になるものだったし、内容もおもしろくて、聞いていてとても楽しかったです。内容も素晴らしかったけど、聞き手を引きつけるような話し方とか、スライドのデザインやアニメーションもとても参考になりました。私もこんな風にみんなの前で発表できるようになりたい!と心から思いました。来年の学術探究では、今年度はできなかったことを、やり切れるように頑張りたいです。」


「どのグループも面白く、学びのあった発表だったと思う。個人的に一番おもしろかったのは、戦争犯罪について扱ったグループ。現在も起こっているウクライナ侵攻と、過去の戦争を裁いた軍事裁判の不平等を関連させ、これからの国際平和について考えていて、とても引き込まれました。」


「代表班の皆さんは、具体的な解決策がしっかり示されていたり、質問にもスムーズに答えられていたりしていて、素晴らしいと思いました。テーマについても、初めて知ることがたくさんあって面白かったし、また、これから意識をしていったり、意識を変えたりしなければならないこともたくさんあると思いました。私は特に学習のフロンティアについて発表した班が印象に残りました。学ぶことは机に向かって勉強するだけでなく、自分の趣味や生活から生まれるという考えが自分には新しく、この考えが広まればいいなと思いました。バッジを実際に作っていたのも分かりやすかったです。発表しているときに楽しそうに発表しているところもいいと思ったので、来年度に活かしていきたいです。」


「中間発表のときに比べて、どのグループもより濃い内容に改善されていて、みんな頑張ってきたんだなというのを強く感じました。スライド構成からデザイン、内容、質疑応答、すべてにおいてクオリティが高く、正直同じ高校1年生である感じがしませんでした。私が今まで興味をもってこなかったことや、仕方ないのではないかという思いで目を逸らしてきたことなどをテーマとした発表もあり、探究の視点というのは無限大で多様性がある事がわかりました。このステージ発表でまた新たな考え方が生まれ、視野が広がりました。来年度の研究では、今年のどの班よりもさらに濃い探究をしていきたいです。」






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