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探究活動部

社会人講師と地域課題についてワークショップで学びました。

3月18日(土)、本校中等部体育館棟にて、「ライフプランと地域の未来を考えるワークショップ」が開催されました。


このワークショップは、秋田市と秋田銀行が主催して行われたもので、社会人講師の方々を招いて、地域が抱えるさまざまな課題について、生徒たちが講師の方と意見交換しながら課題解決について学ぶ課外講座です。

高1・2の希望生徒や、次年度学術探究コースに進む高1生徒たち、計42名が参加し、地域の課題について取り組みました。


この事業は、秋田市人口減少・移住定住対策課が主体となって、高校時代に自身にとって幸せな生き方とは何かを考え、地域課題を「自分ごと」として捉える経験が、若者の地元定着や将来的なふるさと回帰につながるとされていることを踏まえて企画されたものです。

合わせて、世界や地域の課題解決に取り組んでいる、本校生徒の探究活動の特別講座としても実施していただきました。


初めに、開会行事として、全体会を行いました。

主催の秋田市人口減少・移住定住対策課の菊地 真 課長よりご挨拶をいただきました。


講師を努めていただいたのは、以下の3名の方々です。


テーマ1【人口】「 秋田市の人口動向と人口の変化が地域の将来に与える影響について」

秋田市 人口減少・移住定住対策課 副参事 佐々木 克也 氏 (本校卒業生)


テーマ2【産業・人口】「市内中小企業が抱える人的課題について」

秋田銀行 地域価値共創部 三浦 千瑛 氏 (本校卒業生)


テーマ3【移住・定住】 「就職だけじゃない。起業して秋田を盛り上げよう!」

株式会社141&Co. 代表取締役 元・秋田市地域おこし協力隊 石井 宏典 氏

ワークショップは、それぞれのテーマについて分科会形式で進められ、生徒たちは自分たちの選択したテーマの分科会に参加しました。


講師の方々からは、地域の抱える課題の現状について講話をいただきました。




人口減少や少子高齢化など、分かっていたつもりでも、具体的な数値や実例をもとにしたお話から、多くの発見や気付きがありました。


そして、グループでのディスカッションを通して、課題の解決策を考えました。

学年やクラスの異なる生徒同士ですが、積極的に発言が出てきました。





そして、話合いで出た意見を発表。

他のグループの発表から、新たな視点やアイデアをもらえました。



最後に、全体会の場で、各分科会の代表となったグループから発表がありました。





講師の皆さんと記念撮影をして、ワークショップを終えました。


参加した生徒たちは、ワークショップ形式の活動を通して、地域課題を「自分ごと」として捉えることができ、多くの学びがあったようです。



終了後に生徒が書いた、振り返りの一部を紹介します。


「とても楽しかった。起業には興味があまり無かったが、話を聞いたり、ディスカッションをしているうちにとても興味がわいてきた。また今回のような機会があったら参加したい。」


「石井さんの『秋田のためにやっているのではない。自分のつくりたい未来をつくるためにやっていて、それが結果的に秋田のためになっている』という言葉が心に残った。『自分のためだからこそ、頑張り続けられる』ということにそのとおりだなと思うと同時に、私が頑張り続けられる夢とはなにか、将来を考える一つの視点になった。私も石井さんと同じように、やってみたいと思う夢がたくさんあるので、無理に一つには絞らず、まずは大学で何を学ぶのか、卒業後はどうしたいのか考えようと思った。」


「人口減少を自身の問題と捉えることで、課題が多く浮かび上がり、解決策を考えることで自分にとって身近な問題に変わった。学んだことを今後の探究活動に活かしたい。」


「秋田はワースト1位のものが沢山あるが、それは悪いことじゃなくてそれを変えたい、自分で未来をつくりたいという思いが起業に繋がり、秋田の活性化に繋がるということがわかった。起業するという観点と人口減少を結びつけて考えたことがなかったので、とても興味深かった。今回のワークショップに参加して、自分がつくりたい未来を考えていくうちに自分が将来したいことのイメージが膨らむとともに起業にも興味が湧いた。」


「人口動向が地域の将来に与える影響について学んだ。秋田で人口減少が起こっていることは知っていたが、様々な要因が関係しているとは知らなかった。そのため、考えていたより深刻な問題であるということに驚いた。将来の秋田のためにみんなで考えていかないといけない課題であると改めて感じた。」


「生活を送る中で人口減少の影響を見つけて、その対策法を自分なりに簡単でいいから見つけるようにしたい。また、友達との会話にこの話題を出したい。日々、この秋田の課題について考えることで私達若者の意識が変わっていったり、新しい面白い解決策が見いだせたりするのではないかと思う。」


「大きなことはできなくても、小さい行動が積み重なって何かを解決することができるかもしれないので、新聞を見て現状を知ったり、秋田の魅力を日々探しながら生活したりなど、小さなアクションを起こしていこうと思う。」


「他のグループの意見を聞いてみて、自分たちが気づかなかった視点や解決策がたくさんあり面白かった。」


「このようなワークショップに参加することで、知識が増えるだけでなく、視野を広げたり意見を発信する力を向上させたりできるので、これからも積極的に参加していこうと思った。」


「教科書や授業で習った『知識』が、今日の講演会とディスカッションを通じて『現実』と擦り合わされたことでまさに地域の問題を自分事に考えることができました。普段はどこかどうしても机上の知識として他人事のように感じてしまいがちですが、身近に引き寄せて、地域課題の解決を憂い事ではなくワクワクするcreateと考えるととても面白かったです。」


「人口の増加や減少には何が絡んでいて、それによってどんな影響が生じるのかを、表やグラフとともに詳しくお話しいただき、なるほど!と思いながら学ぶことができました。普段の学校生活ではこのような機会は全くないので、今回参加して本当に良かったと思いました。今日学んだことをこれからの探究活動に活かしていきたいです。」


「自分が思っていたよりも、自分の住んでいる秋田県について自分は知識がないことに気が付きました。今回のワークショップで様々なことを学んで、今以上に秋田に興味が持てたので、これから自分で気になることを調べていきたいと思いました。」


「特に解決策を話し合う中で、自分が今取り組みたいことや挑戦したいことが具体的にイメージできるようになったので、大学進学までの時間の中で実際に行動に移すことができたら良いなと思った。」


「秋田の人口減少問問題については知っていたが、秋田の中小企業の現状については深く知らなかったので、とても面白かった。ディスカッションでは、自分たちで話し合いながら解決策を見つけていくことで、話題や考えがより深まっている感じがした。とても良い経験になった。」


「正直、最初はあまり興味を持てない状態での参加で不安だったけれど、講話やディスカッションを行っていくうちに、参加して良かったと心の底から思えた時間でした。一見自分の興味とは縁が無いと思えるような内容でも、新たな発見や考え方を得られたので、これからは探究活動の一貫として、積極的にこのような企画に参加していきたいと思います。」


「自分が知る以上のリアルな秋田の人口問題について知ることができた。また、それに関して今後の探究活動のテーマもいくつか浮かんだ。非常にいい内容の活動になった。感謝。」


「自分が知らなかった、地域の課題の現状を分かりやすく学べた。また、同じグループの人とワークショップの中で話し合う内に、自分は知識も思考力もまだまだ足りなかったことに気付いた。少し悔しかったので、この悔しさをこれからの学習の熱意に変えていきたい。」


「今日取り上げたような課題について深く考えるには知識と経験が必要なので、机上の勉強だけでなく、様々な課外活動にも取り組みたい。また、なにか課題があったときに、誰かが解決してくれるだろうというのではなく自分が解決するにはどのようにしたら良いのか、能動的で積極的なマインドで向かえるようにしたい。」


「今日のワークショップで考えた、理想の秋田像をもう一度自分で考えてみて、具体的な解決策を考えてみたいと思います。目指せ高校生起業家!」


「初めてワークショップに参加した。行政の方から直接お話を聞く機会は今までになく、秋田のために尽力されている方の言葉には、未来の人口減少をどうにかして和らげたいという強い気持ちが垣間見えた。問題を見つけ、それを解決していくことに関して、みんなで解決するような大きなものを突然持ち出すのではなく、自分一人でできることの積み重ねによって少しずつ自分たちの過ごしやすい秋田ができるということを学んだ。家族や友達、先生や地域の方に支えられて、高校生の今がある。社会に出てから貢献しようとするのではなく、今、この時点から問題は“自分事”なんだという意識を持って、自分の未来を楽しく考えていきたいと感じた。」



このような学びの機会をいただき、講師の皆さまをはじめ、主催いただいた秋田市、秋田銀行の皆様に心より感謝申し上げます。

誠にありがとうございました。






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