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  • 探究活動部

高1国際探究 SDGs入門講座を行いました。

5月25日(木)、高校1年生の国際探究において、「SDGs入門講座」を行いました。


国際探究の研究テーマであるSDGsについて、JICA秋田デスクから国際協力推進員の舛屋彩子先生をお招きし、ご講話いただきました。国際社会が抱えるグローバル課題の実状やその背景について学び、これからの探究テーマを考えるヒントにするのがねらいです。


舛屋先生からは、最新のレポートなどさまざまなデータとともに、SDGsについて基本的な情報について教えていただきました。また、ご自身の青年海外協力隊としてのご経験をもとに、国際協力についてもお話していただきました。




講話終了後には、生徒からたくさんの活発な質問が発表され、舛屋先生から丁寧にお答えいただきました。



講話後に生徒が記述した振り返りの一部を紹介します。 


・講師の舛屋さんがおっしゃっていた、「整っているから見えないこともある」という言葉が印象に残った。今後の探究活動では、問題が解決されていないところだけではなく、問題が無い(解決済み)とされているところに隠れた現状にも注目していきたいと思った。


・途上国の人々のリアルな生活や、治安の様子などを聞いて日本とのギャップに驚きました。講師の先生の経歴のお話はとても興味深くて、自分が今頑張っていることすべてが何らかの形で将来に繋がっているのだと感じました。自分できることは何かを常によく考えるようにしたいです。


・自分一人では大きく状況を変えることは難しいが、できることを少しずつ行うことで大きな変化につなげることができると思うので、できることを少しずつということを心がけていきたい。


・今回の講話を通して、データとして出ている数字と実際の現状には大きなギャップがあることがわかりました。たくさんの資料を調べることで、本当に解決しなければならない課題が見つかると思います。


・「大きな問題はまず知ることから」ということばが心に残った。探究活動をするときは課題を一気に解決しようとせずに、その課題に関する情報を知ってから行いたい。


・カンボジアの実際の生活の様子を写真で見て、ショックを受けました。同じ世界に生きているはずなのに、日本と違ってゴミが町中に散乱していて、ごみ問題の深刻さを改めて感じました。また、再生できないゴミが日本から違法に輸出されていて日本が周りの国に悪影響を及ぼしていると知りました。この状況を解決するためには、世界中が自分事だと思って課題に向けて取り組むことが大事だと思いました。日本もまだまだ課題がたくさんあります。「自分の内なる課題意識を大事にして、できることを持続していく。」その舛屋さんの言葉を忘れず、これからの探究活動も頑張っていきたいです。


・今日の講話では、日本のプラスチックごみの排出量の多さを感じることができました。カンボジアでは、プラスチックごみ削減に向けた制度の制定・活動などが行われていて、日本のSDGsに対する活動はまだまだ遅れている面も少なからずあるんだなと思いました。自分でもできることを探していきたいです。また、JICAに関われる職業が思ったよりも多くて、将来の夢を海外で叶えるというのも全然手が届く話なのかもなと感じました。進路の幅が広がった気がしてよかったです。


・SDGsが段々と広がりつつある中で2030年まで、という目標が伸ばされるのではないかとふと思った。最後の質問者の人も言っていたように、負のサイクルを止める手立てを考える必要性が明確になった講座だった。私はエシカル消費という言葉の意味を知らなかった。SDGsとともにその言葉も広がってほしい。


・講師の彩子さんの行動力がすごいと思った。外国で働くことでたくさんの苦労があったはずなのに、そんなことを感じさせない姿がかっこ良かった。ベトナムの村でプラスチックをリサイクルして働く人たちがたくさんいることから、私たちの目に見えないところで、環境汚染があることを知れた。


・今回の講座で、SDGsの先にある社会問題は「遠い出来事」ではなく、「私たちの生活の延長線上にある出来事かもしれない」という考えを、改めて大切にして生活していきたいと思いました。国際探究の学習の際も、その意識を持って活動したいです。また、舛屋さんのお話を聞いて留学へ挑戦したい気持ちが高まりました。


・今の自分には課題解決に取り組めることは少ないと思っていました。今回の講話を聴いてエシカル消費や格差をなくすために活動している高校生を知って、視野が広くなりました。


・改めてSDGsについて学んで、日本では思っていた以上に課題が残っていたということがわかりました。先進国である日本と発展途上国の国とでは課題となっている問題も全く違うことがわかりました。青森の高校生団体の活動を初めて知って、自分に出来ることを探してみたいと思ったし、まずは知識を得るところからはじめてみたいと思いました。夏休みから始まる探究学習に今日学んだことを生かしていきたいです。


・今回の講座の中で、青森の学生団体のリンディールについてのお話が最も心に残った。私も都会と田舎では様々な格差があると感じることはあったが、自分にはどうにもできないから、とその状態を肯定して過ごしてきた。しかしリンディールに参加している人たちは私と同年代にも関わらずそういった問題にい向き合い、自分から活動を広めていっていた。身近なところでも意識してみると、意外に問題が多いので、それらに対して積極的に自分で考え、探究活動に役立てたい。


・SDGsの17の目標のうち、日本で達成されているものが少ないことや、世界寄付指数が最下位だと知って、まだまだ課題が多くあると思いました。また、SDGsの達成状況はフィンランドが1位だそうなので、フィンランドの取り組みを調べてみると、参考になることがあるのではないかと思いました。訪問学習の際のアドバイスも頂いたので、これからの学習や活動に活かしていきたいです。


・青年海外協力隊にすごい興味を持った。海外の生活って、自分が思っているものと比べものにならないくらいインパクトを受けると思う。もともと海外に興味があり、カンボジアにも興味があったので、今日の講義は本当に面白く、とても楽しかった。


・最初は、SDGsと聞いて億劫だったけど、カンボジアという見知らぬ土地で起こっていることを知って胸を打たれたし、今まで興味がなかった青年海外協力隊やODAなどについて感心と関心が湧いた。仕事を辞めてJICAに入ろうと思ったきっかけを聞いて、機会はいつどこで出会うかわからないから、常に知らないことに興味を持って置くことが重要だと思った。


・終盤にエシカル消費の話があったが、フェアトレードや地産地消、エコバッグの使用など自分にもできることはたくさんあるということに改めて気がついた。これから調べていく課題についても、まずは「知る」ことから着実に始めていこうと思った。


・今まで知ることのなかった情報や、現地での経験など貴重なことをたくさん聞くことが出来て良かったです。SDGsについての実体験などを聞いて、自分が実際に出来ることは何があるのかを改めて考えてみようと思いました。貴重な話を聞くことの出来る機会を設けていただき、ありがとうございました。


・SDGsについて授業だけではよく分からないことがあったのですが、今回の講話でSDGsだけでなく、それに関連したことにも関心を持つことができました。自分に何ができるか、エシカル消費のことも考えていきたいです。


・国際探究や家庭科の授業でSDGsについて学んだり調べ学習を行ったりしているが、自分の人生にどう関わっているかがよくわからなかった。しかし今回の講座を通じてSDGsは今の自分たちにはあまり関係なくても、将来の自分と密接に関わるものであることがわかった。今後、自分で少しづつでも取り組むことができ、未来の世の中に貢献できる事を探し、率先して取り組んでいきたい。


・今回の講座で一番印象的だったのは、深刻化する他国の問題も他人事ではなく、「私たちの生活の延長線上にある出来事」というお話です。大きな問題を知識として知っていても、これまでは実際、他国のこととなると、 あまり実感がわきませんでした。なのでこれからは、先がどうなるか考えて、自分事として捉えようと思いました。また「買い物は投票だ」という言葉を聞いて、環境や生産者に配慮した商品を日頃から選ぶようにしたいと思いました。



生徒たちは、今回の講話で確実に視野を広げることができ、SDGsがグローバルな課題であるとともに身近な問題としてとらえることができたようでした。


講師をお務めいただいた舛屋さま、誠にありがとうございました。


  

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