高1「国際探究」研究概論講座を実施しました。
8月31日(木)、高校1年生の総合的な探究の時間「国際探究」にて「研究概論講座」を行いました。
今回の研究概論講座は、研究の本質的な目的や目的達成への手立て等についての理解を深めるため、秋田県立大学 生物資源科学部 生物生産科学科 教授 小峰正史先生を講師にお招きし、今後の研究を行う際の進め方や心がまえについて学ぶものです。
当初、第一体育館にて行う予定でしたが、このところの猛暑で体育館は室温が高く、熱中症対策として教室を会場としてオンライン形式で実施しました。
講座では、小峰先生より、研究を進める上での考え方や、まとめる際のポイントなどを教えていただきました。具体例をまじえての分かりやすいお話に、生徒たちはメモをとりながら熱心に聞き入っていました。
このあと、高1「国探研究」では夏休みの個人レポートをもとにグループを編成し、いよいよ本格的にグループ研究をスタートします。
講座終了後の、生徒の振り返りの一部を紹介します。
「研究の進め方について詳しくお話を聞いたことで、『仮説を立てる』段階の大切さが分かりました。また、研究は客観性と論理性をもって組み立てなければいけないということも、今後の国際探究で意識していこうと思いました。他にも『たくさんの説明が必要なのは第三者がその実験内容を検証できるようにするため』など知らなかったことが多くありました。そのような今回学んだことをしっかり自分のものとして身に付けていきたいと思います。」
「講座を通して『客観的視点で物事を捉え仮説などを立て、論理的に考えて結論を出す』ということが研究をするにあたって基礎であり大事なことだと知ることができました。また、解明する事柄を具体的に示してテーマがぶれないようにするということも意外と大事な部分になるのかなと思いました。 新しく学ぶことが多くあり、 知っていた部分でも大事なことに改めて気付くことができたので、これを自分たちの研究・発表に生かしていきたいです。」
「今回の講話では研究の手順について詳しく教えていただくことができました。お話の中で特に興味が残ったことは客観性、論理性を大事にするということです。また、就職して働く際の仕事の進め方は同じだと聞いて今頑張っていることは社会にも通用するのだと実感しました。勉強においても苦しいことがあると思いますが将来のために頑張っていきたいです。」
「研究に対して難しそうなイメージを持っていましたが、道筋に沿って丁寧に進めることで未知の事柄を解明することが可能になると分かりました。講座の中で一番大事だなと感じたことは自分の考えに固執しすぎず批判的にみて、他のデータと比較し客観的に思考することです。この際に、巨視的にも微視的にもならない、つまり『極端に考えない』ことを意識することが大事だと思いました。このあとの探究活動に活かしていきたいと思います。」
「仮説を立てる時は客観性と論理性が重要だということが分かった。今まで主観に基づいて仮説を立てることがあったので文献を調べてから仮説を立てるようにしたい。また、大学で一般教養を身に付けることの大切さを再認識した。私はまだ自分の専門分野を決めていないので、一般教養を身に付け、自分の専門分野が見つかるよう、様々なことに触れていきたい。」
「今回小峰先生のお話を聞き、研究とはどのようなものであるか、またその流れについて具体例を交えながら説明してくださり、研究の概論についてより詳細に知ることができ、とても勉強になりました。また、補足で説明してくださった『専門分野と一般教養』や『仕事と研究』の内容も、専門のみを学べばいいわけではないということ、客観的視点や論理的思考力が大切であるということなど、今後に役立つようなことばかりで聞いていて興味深かったです。今回の講座で学んだことを探究活動でも活かし、スムーズに研究が行えるようにしたいです。」
講師をお務めいただいた小峰正史先生、誠にありがとうございました。