国際教養大学 English Village に参加しました。
9月29日(金)から10月1日(日)2泊3日の日程で、高校1年生と高校2年生の希望者33名が、国際教大学(AIU)の英語研修プログラム「English Village」に参加しました。
このプログラムは、国際教養大学の大学生・大学院生や留学生と英語で交流しながら、講義や様々な活動を通して英語コミュニケーション力と英語でのプレゼンテーション能力を高めることを目的としています。今回は本校生徒対象のプログラムとして開催していただきました。
対面での開催は4年ぶりとなります。
プログラムを通して、生徒たちは6つのグループに分かれて活動しました。
初日は、開会式に続いて、アイスブレイクを行った後、講座を通して英語でのコミュニケーションや表現について学びました。
大学院生らによる英語で表現し伝える練習の講座、内田浩樹教授による講義「クリティカルシンキング」は、生徒たちにとって大いに刺激となったようです。
体育館にてレクリエーション「ヘルスバレーボール」を楽しんだ後、大学のカフェテリアで夕食。
ホテルに移動して宿泊となりました。
2日目は大学院生や留学生との講義から。
AIU版 Quick Look(授業で使う表現の対訳)を使う方法と、会話を広げる方法について学びました。
その後、最終日のプレゼンテーションに向けて留学生にインタビューしました。
そして、プレゼンテーションのキーポイントについて学び、プレゼンテーション準備を進めました。
3日目はプレゼンテーションの詰めの作業と練習を行い、班ごとのプレゼンテーションを披露しました。プレゼンテーションの内容は、各班担当の留学生の紹介です。
どの班も最後まで懸命に練習し、素晴らしいプレゼンテーションを披露してくれました。
閉会式ではプレゼンテーションの表彰式が行われました。そして最後に全員に修了証が手渡され「English Village」は終了しました。
プレゼンテーションの出来もさることながら、各参加者の英語で自分の考えを伝えようとする姿勢に特に大きな変化が見られました。
わずか3日間でしたが、生徒たちは生き生きと活動し、成長することができたと思います。本当に貴重な3日間でした。
終了後の生徒の振り返りの一部を紹介します。
「English Villageの参加は初めてで緊張しましたが、とても充実した3日間を過ごすことができました。講座ごとに英語で話すこと、作文をする表現力、また自信がついてくるのを感じました。グループの人ともだんだんと楽しくコミュニケーションをとれるようになり、参加して良かったと思います。ぜひ来年も参加したいです。今なら困っている海外の方を見かけたら、臆せずに話しかけられるような気がします。その気持ちを忘れずに、更に英語の勉強を頑張っていきたいです。」
「今回のEnglish Villageでは、自分から発信する力を学びました。参加する前、私は『失敗したらどうしよう、怖いから発表で当たりたくないな』とよく思っていました。でも、参加したらそれは違うことがわかりました。『失敗してもいいから、自分の意見を言う』ということは、自分の成長に大きく関わることを認識しました。明日から、まず自分から活動することを心がけていきたいです。英語で発言することをおそれず、自分の成長を考えて生活していきたいです。すぐに100%変えられるわけではないですが、日々心がけて、大切にしていきたいです。」
「正直はじめは不安でしかありませんでした。1日目は緊張でほとんど話せなく、せっかく留学生の方たちがたくさんいるのに話さないで帰るのはもったいないなと思っていました。でも、2日目の原稿を作るときに初めて留学生の方と1対1で話して、英語が分からなくても頑張ってみれば案外通じるということがわかって、緊張が解けました。その後はご飯のときや移動中などに積極的に留学生の方に話しかけることができました。この課外活動を通して、自分から伝えることの大切さを学びました。この活動でふっきれた部分があったのでこのまま自分の意見をはっきり言えるようにしていきます。」
「『英語漬けの3日間』というのに惹かれ参加してみて、想像した以上に楽しく、あっという間の時間でした。今までは英語を話すのに緊張して間違えるのに躊躇していましたが、『思ったことはとりあえず言葉にしてみる』ことを心がけて過ごしてみて、それが1番大切だと感じました。また、留学生と話してみて、すごくフレンドリーで話し易く感じ、文化の違いに驚かされました。英語を話すことだけでなく、授業でのスピーチ・プレゼンや国際探究での発表でも今回学んだ『多角的に思考する』『挑戦を恐れない』ことを活かせると思います。自分が何を本当に伝えたいのかにフォーカスして話せるようになりたいなと思います。」
「留学生や大学生と過ごすことで、自分にとっては高かったコミュニケーションの壁が低くなった気がする。また、ネイティブが話す生の英語を聞きながら過ごせたので、とても貴重な経験になった。聞く力、文を書く力は確実に伸びたと思う。プレゼンを作って大学生にアドバイスを貰えたことで、相手を引き込む方法やより分かりやすいプレゼンのしかたを知ることができた。」
「初めは自信がなかったが、色々な活動を通して、自信がついた。自分の知らない単語が出ても文を作ることができることや会話の中で理解できないことがあったときの対処の仕方、プレゼンの仕方、会話を繋げる方法などを知ることができて、とてもためになった。英作文は、初めはただ文章を並べているだけだったが、自分の中で会話をしながら作ると、自然な流れになると学んだ。半日英語漬けという経験が初めてだったので大変だったが、身近に英語を感じるいい体験だったと思った。」
「English Villageに参加して、英語を話すときに失敗を恐れず自分から動くことが大切だと分かりました。この三日間では様々な失敗をし、その度に気付きを得て改善していきました。また、AIUの先生のお話やアクティビティに参加する中で、多角的な視点や柔軟な思考力を養うことができました。留学生の方とは日を重ねるごとに打ち解けていき、最終日にはとても楽しくお話をすることができました。今回の活動では実践的な英語での会話能力の向上はもちろん、英語とは違った思考的な面で、大きく成長することができたように思えます。この三日間で学んだことを忘れずに引き続き英語に触れ、より成長していきたいと思います。」
「『失敗を恐れない』の精神で積極的に物事に取り組み、様々な経験を積んで自らを成長させていきたいと思います。英語での表現の際、簡単な表現を使用することを意識して英文を組み立てていきたいです。また、多角的な視点をもって物事を捉え、対処していきたいです。」
「二泊三日という期間が短すぎると感じるほど帰る時間がとても名残惜しく感じ、とても充実した日々を過ごすことができました。一日目には、学生さんと一緒にご飯を食べたり、ヘルスバレーボールをしたりなどして、学生さんたちがとても楽しませてくれました。難しいことに協力して取り組み、仲を深めることができました。二日目には内田教授から、探究活動やグローバルリーダーになるうえで大切なことを教えていただきました。多視点的ということについてお話いただいて、自分の視野が思っていたよりも狭いことに気づきました。また、留学生さんにお話を聞いたり、プレゼンの準備をしたりもしました。留学生さんたちにお話を聞いてみて、ネット上では分からないようなリアルな意見を聞いたり、自分たちとは他視点からの日本について聞くことができ楽しかったです。またインタビューをしている中で、意外と自分の意見を伝えたり相手の会話を聞いたりするのが簡単で、英語を話すことに対する恐怖心が少なくなりました。三日目では、もうグループのメンバーとはすっかり打ち解けることができたし、みんなで協力して良いプレゼンができました。また、国際教養大学の中を紹介してもらいながら歩いてみて多くの魅力に気づくことができました。これからは英語で話すことへの恐怖が減ったので、授業中での発表も自信を持って積極的に発表したり、もっとALTの先生と英語で会話したり、課外活動にも参加したりしたいです。また、常に自分が固定概念を持っていると考えながら多角的に思考することを意識して、探究活動に取り組んだり日々の生活を過ごしたりしていきたいです。」
「最後に内田先生が仰っていた『蒔かれた場所で咲きなさい』という言葉は今の私にしっくり来て、これからどんな事があっても最後までやり遂げる勇気を持とうと思った。AIUのみなさんがくれた勇気を忘れずに、これからも頑張りたい。一年生の一大行事である国際探究の活動に活かしていきたい。グループで話し合うとき、自分の意見をはっきり述べたり、友達の意見に対して様々な視点から考えたりして、グループの発表をより良いものにできるようにしたいと思う。」
プログラムを実施してくださった国際教養大学の内田浩樹教授、学生・留学生の皆様に御礼申し上げます。誠にありがとうございました。