令和5年度 高2「学術探究」公開成果発表会を実施しました。
10月26日(金)、秋田県児童会館みらいあ 子ども劇場けやきシアターにおいて、令和5年度 秋田南高校SGHネットワーク事業 第2学年「学術探究」公開成果発表会を行いました。
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この発表会は、学術探究コースの生徒が4月から進めてきた探究活動の成果を英語で発表するものです。
今年度も、高2総合探究コースの生徒たちに発表会の司会進行や受付、来賓対応、会場の設営などを担ってもらい、高校第2学年全体の行事として行うことができました。
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審査員は以下の方々に務めていただきました。
秋田県立大学 生物資源科学部 生物環境科学科 教授 石川 祐一 氏
秋田県教育委員会 高校教育課 国際交流員 Rose Jacques〈ローズ ジャックス〉氏
秋田南GSO(本校卒業生) 国際教養大学2年 小野 愛実 氏
本校 校長 佐藤 進 先生
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発表は全8グループが行いました。各グループのメンバーとタイトルは以下の通りです。
Group6 秋川萌々香、川又ゆら、青木千鳳、長崎華佳
Overcoming the temptations of smartphones
「スマホの欲にさよならを」
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Group3 今野若葉、大川百々栄、斎藤彗玖、佐藤愛優、蛭田 結
Reducing "It's me" Scams in Akita
「秋田県のオレオレ詐欺を減らす」
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Group8 金森悠太、尾山珠風、舘岡真心、李 若菜
Reduce salt to improve health
「減塩で健康に!」
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Group7 本多快成、大嶋隼典、鎌仲 凛、工藤凰太、黒澤椛蓮、小玉颯太、篠原維月
Let's fall in love with Akita, today.
「今日、好きになりました。~秋田編~」
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Group5 佐藤蒼良、高橋仁翔、秋元未来、伊藤優汰、佐藤颯太、(齋藤千愛莉)
Achieving Work Life Balance for the Future
「ワーク・ライフ・バランスの実現~子育て世代のために~」
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Group4 工藤優斗、伊藤雪那、髙橋煌司、前田 駿、宮崎想良
Inheriting our traditional crafts
「伝統工芸品を継ぐ」
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Group2 西﨑 輪、門脇心那、堀 歩夢、田口 蘭
The way to cheaper electricity
「より安い電気代への道のり」
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Group1 遠藤茉央、佐藤歩香、橋本悠汰、原田寧々、福田美海
Enjoy Speaking English with AI
「新しい英語の授業スタイルを提案する」
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英語で自分たちの探究活動の内容を発表することは大変ですが、生徒たちは聴衆に伝わりやすい表現で説明をしたり、スライドを工夫したりして誰にとっても見やすいようにするなど、精一杯の努力をして発表に臨んでいました。
質疑応答では、本校の高校1・2年生、中等部3年生が英語での質問に挑戦しました。
各グループに対して、生徒たちが積極的に質問しており、それに対して発表者も一生懸命、英語で対応していました。この対話を通して、互いに学びを深め合う良い機会になったのではないでしょうか。
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オンラインで発表を参観していたフランス留学中の生徒と、リモートで質疑応答を行う場面もありました。
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閉会行事では、審査員の石川祐一先生、Rose Jacques 先生からご講評をいただきました。
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お二方からは、今後の励みになるお言葉を頂戴しました。
審査結果は以下の通りです。
最優秀賞
Group8 Reduce salt to improve health
「減塩で健康に!」
優秀賞
Group1 Enjoy Speaking English with AI
「新しい英語の授業スタイルを提案する」
第3位
Group3 Reducing 'It's me' Scams in Akita
「秋田県のオレオレ詐欺を減らす」
最優秀賞を受賞したGroup8は、12月17日(日)に国立オリンピック記念青少年総合センターで行われる「全国高校生フォーラム」に出場する予定です。
これまでご指導、ご協力いただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
なお、発表の様子を録画した動画を下記ページにて公開しております。
どうぞご覧ください。
(動画の複製や画面キャプチャ、SNSへの投稿等による頒布等は、生徒の肖像権等の保護のため、禁止とさせていただきます。よろしくお願いいたします)
最後に、発表会を終えての生徒の振り返りの一部をご紹介いたします。
「課題を具体的に設定し、プレゼンをしていた班もあれば、様々な国・地域が抱えている問題の共通する部分から解決策を導き出している班もあると感じた。質疑応答では、完璧な英語になっていなくても質問することが大切であると思った。今日の発表でどの班も堂々とプレゼンしていていると感じた。」
「学術探究の発表会を聞いて、2年生のレベルの高さに驚き、たくさんのことを学ぶことができました。全部英語の発表で正直とても難しかったですが、とても憧れました。具体的な解決策を提案し、実現する方法まで細かい内容で面白かったです。」
「堂々とした話し方や質問に対して英語で理路整然と発言する姿が印象的だった。」
「全ての班がとても興味深い内容を発表していて、内容だけでなくステージ上での発表の仕方にも工夫があってとても参考になった。データの分析も詳しくしていてとても良かったと思う。」
「最も心に残ったのは、オレオレ詐欺についての発表です。話す言葉を紙に書き記すことで、心の中で思っているよりも確実に意識できるので良い案だと感じました。さらに、それらを聞き手を意識し分かりやすくかつ楽しく伝ており、とても聞きやすかったです。また、どの班も発表の流れやスライドに工夫が凝らされており、英語の発音もとても綺麗でした。質疑応答では質問に対してスラスラと回答していたので、思考力や対応力が必要になると感じました。」
「わかりやすい発表をするため、スライド作りはもちろん、表情や話し方など、観客を飽きさせない工夫が見られたのが学びに繋がりました。」
「レベルの高い研究内容をさらに英語で発表していることにとても驚きました。私は減塩のテーマと郷土愛のテーマを特に興味を持ち聞いていました。その発表で、秋田は食事に含まれる塩分が多いことと、郷土愛が薄いことを知り、私も秋田のために課題を解決したいと強く思いました。先輩方の解決策は現実的で本格的だったのでよく考えられているなと思い、尊敬しました。」
「問題とその現状を知り、様々な視点から考えることで、高校生でも社会的な問題の改善・解決に貢献できるということを学びました。また、明確な根拠に基づいた説得力のある提案をすることも大切だと学びました。」
「先輩方の発表からはチームワークの良さも感じたので、グループ内での協力はやはり大事にしようと思いました。」
「質疑応答のときに、質問する側と答える側の質問内容を確認するコミュニケーションがとても勉強になったので、私も今後の活動をするときには、積極的なコミュニケーションを取っていきたいと思った。」
「堂々とした姿で発表することで、聴衆も話を理解しようという姿勢になると思った。また、研究内容を伝えるのには、ゆっくりはっきり話すことも大切だと感じた。」
「正直来年の今頃に先輩たちのような実力を身につけている未来は想像し難いですが、まずはシス単のテストや日々の授業からこつこつ努力していきたいです。ひとまず今日はレーズン法を実践してから寝ようと思います。」
「大勢の人の前で発表する機会が今まではなかったので話し始めたときは緊張で声が震えてしまったけれど、何十回も練習を重ねたことを自信に思って、見ている人に伝えることを意識しました。嬉しくもあり悔しくもある結果となりましたが、準備はできることをすべてやりきったと感じているので達成感があります。」(発表生徒)
「質疑応答では、割とたくさん対策をしたつもりでしたが、その場その場で対応することがどれほど難しいことなのかとても実感させられました。とっても悔しかったです。しかし、もっと自分たちの改善すべき点がたくさん見つかったし、次は成功させたいと思えたので、この失敗を次にいかせていけたらいいなと思っています。」(発表生徒)
「他のグループの発表について、自分たちとは比べ物にならないくらいすべての班がとてもすばらしい発表だと思いました。それと同時に、このような人たちと一緒に日々頑張ることができていることがとても嬉しかったです。自分ももっとがんばろうと思えました。」(発表生徒)
「ほかの班の人たちの発表を見て、話し方や抑揚の付け方をもっと工夫したいなと思いました。淡々と話している場面が多かったので、審査員の先生が言っていたように、一定の場所だけで話すのではなくて、色んなところに動きながら話すのを練習したいです。また、私たちの班は調べたものと自分たちの案をもっと明確にして、発表する必要があるなと思いました。あと、今回の学探の発表はもっと自分の英語力をアップさせたいと思えるよい機会になったので、積極的に英語の勉強に取り組んでいきたいです。とってもたのしかったし、最高の思い出となりました。」(発表生徒)
「どのグループも素晴らしい発表で刺激を受けました。スライドも発表の仕方も学べることがたくさんありました。どのグループも校内発表で見たときよりも様々な工夫がされていて感動したし、わかりやすい説明やジェスチャーなどがたくさん取り入れられていて聞いていて楽しかったです。」(発表生徒)
「最初に思わぬハプニングがありましたが、その時のメンバーがオーディエンスに上手く対応してくれたおかげで最後までやり遂げることが出来ました。今までのたくさんの練習の成果が、本番で100%出し切れたと思います。入賞出来たこともとても嬉しかったのですが、何より嬉しかったことは発表を聞いていた友達からたくさん褒めてもらったことです。どのグループよりも聞き取りやすくてとても分かりやすかったという感想を貰いました。私たちは最後まで聞いてる人の聞きやすさを追求していました。分かりにくい文脈がないか、難しい単語を使っていないか、話すスピードは早すぎないか、など1番力を入れました。その成果がその感想ひとつでとても報われた気がして、本当に頑張ってよかったなと思いました。最高の発表会でした。」(発表生徒)
「私自身も発表をずっと練習し続けてきたので、他のグループの発表を見ていた時は、内容よりもきっとここをたくさん工夫したんだろうなという点をよく観察していました。初めて発表を見る人はなかなか気づくことがないのかもしれませんが、細かいスライドの工夫であったり、話し方の工夫であったり、分かりやすさを意識したセリフであったり、発表をした同じ身だからこそわかる努力を感じたとき、なぜだか感動しました。みんなこの発表に向けて放課後も残って練習し、眠い目をこすって授業を受けていたことも知っているので、私たちはみんなですごいことを成し遂げたのだなと嬉しい気持ちになりました。どのグループも本当に良い発表でした。」(発表生徒)
「様々な人に支えられ、グループメンバーと切磋琢磨してきたことをこのような形で伝えることができてとても良かった。もちろん10分という限られた時間で聴衆に伝えられたことは、これまでの研究の過程の一部に過ぎないかもしれないが、これまでの探究に誇りを持ちつつ堂々とした発表ができたと思う。発表の仕方としては、身振り手振りを交えたり、抑揚に気をつけて説明できた。しかし、依然テーマの難しさを拭いきれず、下学年に伝わりにくかったかと反省している。他の班の発表は、どの班も素晴らしかったし、とても面白い発表だった。聴衆を惹きつけるための発表の工夫や、スライドの工夫は、とても効果的で、よく考えられていたものだったと思う。その工夫を凝らした10分間で今までの苦労や、努力が十分に伝わってきた。自分もますます頑張らなければと奮い立たせられた。」(発表生徒)
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