令和5年度 京都府WWL高校生サミットに参加しました。
10月28日(土)、高1・2生徒7名が、オンラインで行われた、「京都府WWL高校生サミット」に参加しました。
この「高校生サミット」は、京都府教育委員会「京都府WWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアム」が主催の事業で、全国の20あまりの高校からなる「京都府ALネットワーク」連携校と、オーストラリアの高校の生徒が参加して行うものです。
地球規模の課題の解決をテーマとして、高校生同士がディスカッションを通して協働的に学ぶオンラインイベントになります。
本校は、秋田県内で唯一、この「京都府ALネットワーク」の連携校となっており、これまで3年にわたって、この「高校生サミット」に参加してきました。
今年度からは、秋田県教育委員会高校教育課と連携して、これまでの本校の取組を県内他校にも広げることとして、秋田県内から本荘高校も参加することとなりました。また、本校においても、これまでは高2学探コースの生徒のみを対象としてきましたが、今回からは、高1・2の希望生徒を対象として実施しました。
今回参加したのは、以下の7名です。
英語グループ: 高2 原田 寧々、李 若菜
日本語グループ:高1 吉田 理、清水 成菜、 高2 青木 千鳳、佐藤 蒼良、佐藤 歩香
参加した生徒たちは、モニター画面越しに積極的に意見を交わしながら、グローバル課題の解決に取り組みました。
そして、最後に各グループから解決策を発表しました。
どのグループも、自分たちに何ができるかを考え、具体的な解決策をプレゼンテーションしていました。
全国の高校生と交流を深めながら、持続可能な社会の実現に向けて考えることのできた、貴重な機会となりました。
本校生徒の振り返りの一部を紹介します。
「サミットに参加してみて、地域によって考え方が大きく違うことが分かりました。この違いを活かして大きな課題に対してもユニークな解決策を生み出すことができました。またその日に出会った人と話し合いをすることは難しく緊張しましたが、積極的に議論に参加して、緊張を緩めることができました。現在取り組んでいる国際探求でも、今回学んだ多角的な視点や、他の事象と結びつけるという考え方を活用してより画期的な、課題に対する解決策を考案したいと思います。」
「初めて話す人たちと、運営の方を介さずに自分たちだけで話し合い、1つの発表にまとめるという経験をほとんどしたことがなかったので、貴重な経験になったと感じる。異なる意見を短い時間内で集約することは難しかったが、積極的に話し合うことでより良い発表につなげることができたと思う。周りの様子を見ることはもちろん大切だが、自分から能動的に行動を起こすことの重要性に改めて気付かされた。特に今回のような話し合いの場では活発に話し合えるような空気を作れるようになっていきたい。」
「京都など他府県の同じ高校生と初めて話して、住む場所や学校が違うと言えど同じ高校生として壁を感じることがなく、とても有意義な時間を過ごすことができたと思う。最初の役割分担から、事前学習の発表、選ばれたものをより良いものにするための議論、最後の交流会など、全ての時間に意味があって、心から楽しむ事ができたと思う。解決策をより良いものにする議論では、扱う題材への共通認識をはっきりさせ、土台から固めていくように司会の方が率先して情報収集の時間を作ってくれたので、一人が調べてきた事前発表がどんどん皆に吸収されていって、より深いところまで掘り下げることができた。一人では思いつかないような視点や考え方にたくさん触れることができて自分の視野を広げられるとても良い機会だった。参加してよかったと思う。他校、他県の生徒と関わる機会があったら積極的に参加していきたい。」
「普段県外の高校生と議論する機会はあまりなかったので貴重な経験になったと思いました。秋田県は観光客の誘致が課題ですが京都府はオーバーツーリズムが課題となっているなど、地域によって課題が異なっているということを学びました。課題に対して行われている解決策は違っても普遍性を見いだせることに気付きました。複数の意見を組み合わせることで革新性を生み出せることが分かったので、これからはより多くの文献を見てアイディアを作り出していくようにしたいです。また、今度は英語で参加したいと思ったので、もっと英語力を磨きたいです。」
「今日のサミットでは、京都やオーストラリアの学生と一緒に議題について話し合いました。英語での会話は難しく、たどたどしくなってしまうこともありましたが、グループのメンバーが私の言おうとしていることを表現するのを手伝ってくれて助かりました。また、プレゼンを通して、相手に伝わるように発表することの大切さがよくわかりました。仲間と協働することにおいても、自分の意見を伝えることにおいても、相手の存在を意識して尊重することが大切だと思います。人との関わり方をよく考えながら生活していきたいです。」
参加された各校の皆様、京都府教育委員会の皆様、誠にありがとうございました。