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探究活動部

高1「国際探究」成果発表会を行いました。

2月27日(火)、高校1年生の「国際探究」成果発表会の、教室発表およびステージ発表を行いました。


本校は、文部科学省スーパーグローバルハイスクール(SGH)ネットワーク参加校として、「総合的な探究の時間」において、「現代的諸課題の解決と学術の探究」を掲げ、全校生徒が探究活動に取り組んでいます。

特に高校1学年では、国際社会が掲げる、持続可能な開発目標(SDGs)に関わるグローバル課題の解決を目指した協働的な探究活動を行うことを通して、グローバルリーダーに不可欠な能力である、課題設定能力・課題探究能力・論理的思考力・プレゼンテーション能力・実践力の育成を図ってきました。

 

高校1年生は、4月から、SDGs入門講座や専門講座を通してグローバルな諸課題について学ぶとともに、探究スキル講座や研究概論講座などを行って、研究の方法や発表のスキルを学んできました。そして、県内外の企業や大学、研究機関等のご協力をいただいて、オンラインも交えながらフィールドワークを実施し、それぞれのテーマについて探究を深めてきました。

 そして、このたび、これまでの探究活動の集大成として、研究成果をプレゼンテーション発表しました。

 


午前中は、5教室に分かれ、ステージ発表の班を除く41のグループが発表を行いました。


各グループとも、自分たちが取り上げたテーマについて、その課題に注目するに至った経緯や、問題の背景などを説明しながら、自分たちなりに考えた解決策を提案する発表を行いました。

特に、フィールドワークで学んだ事柄をきっかけに探究活動が進んだ様子がうかがえました。




また、各教室では、高2学術探究コースの生徒たちも発表を参観しました。

そして、質疑応答にも参加し、先輩として助言をしてくれました。これまでの経験を活かした鋭い指摘や、今後につながるアドバイスをもらいました。




午後からは、中等部体育館棟アリーナにて、代表6グループがステージ発表を行いました。


今年度は、保護者や関係者の方にも参観していただくことができました。

また、高1年生のほか、高2学探コースの生徒や、進路が決定している高3生徒、中等部3年生も参観し、質疑応答を通して学びを深めました。



審査員は、以下の方々にお務めいただきました。


秋田県立大学 生物資源科学部 副学部長・教授 長濱健一郎先生

秋田県教育庁高校教育課 英語教育推進チーム 指導主事 深沢志保先生

秋田南GSO(本校高校58期/中等部1期・東北大学工学部2年) 斎藤琉那さん

本校 校長 佐藤 進先生


※秋田南GSO(秋田南 Graduate Support Organization)とは、本校の卒業生たちがつくった、後輩の探究活動のサポートをする団体です。発表会の審査員や講座の講師など、様々な場面で本校の探究活動に協力してくれています。



今回、ステージで発表を行ったのは、先に行われた中間発表会で代表に選ばれた6グループです。


司会進行も生徒自身が行いました。前半の司会を務めたのは、宇佐美希夏さんと大沼優夏さんです。


また、タイマー係は大谷唯斗さんと武石颯さんが務めてくれました。


発表グループと、タイトルは以下の通りです。


9班「医療格差を解消する

1F伊藤栞奈・1B杉山悠華・1D石橋仁琥・1E小林宗一郎・1F佐々木四温理



24班「超クールでスマートな農業」

1B菅野美咲・1A伊藤優介・1B遠藤さくら・1C佐藤栄晃・1D初瀬結月・1E猪股咲代




29班「豪雨災害に強い秋田のまちづくりを」

1B小玉柊乃華・1B齋藤海侑・1C中村颯成・1C藤田澄礼・1D菅原愛花・1F田上朝陽




後半の司会を務めたのは、高橋輝さんと成田葵衣さんです。




41班「熊による人身被害を減らそう」

1F玉井瑚太・1A小田嶋華凛・1A齊藤龍・1D松下つぐみ・1F浅野紬



35班「マハカム川の水質汚染を止めるためには」

1F石川瑛翔・1A菅原由希・1B伊藤信一郎・1C佐々木瑛太・1F菅原大地



21班「世界を超える!日本の再エネ ~風力発電とFIP制度の拡大~」

1F大関絢心・1B加藤稀桜・1C目黒花佳・1E佐々木優斗・1F池田優斗




各班とも、堂々としたプレゼンテーションを行い、研究成果を発表しました。

それぞれ、発表後には質疑応答を行い、互いの研究を深め合いました。


質疑では、同じ高校1年生だけではなく、高2・3年の先輩たちや、CSで理数系の探究活動を経験してきた中等部3年生からも積極的に手が上がりました。


ステージ発表終了後は、教室発表を行ったグループから選ばれた、優秀発表班の表彰を行いました。

教室発表における優秀班は以下のとおりです。

 

優秀班

27班 「秋田で就職しませんか?」

1D石黒星衣・1E森川晴南・1E松橋葵・1F髙橋征大


32班 「秋田で減らそう食品ロス」

1D町本留瑛・1A宇佐美希夏・1A宮腰和鼓・1A山崎美心・1D斉藤玄樹・1F小熊ユキナ


33班 「日本のマテリアルリサイクル率を上げる」

1A佐藤琉生・1B相原花奏・1B鈴木智絵里・1C鷲谷虹人・1E高橋孝亮



34班 「ワンウェイプラスチック」

1A松川佑希・1A佐藤快晟・1A鈴木路希・1C目黒想空


36班 「海洋プラスチックゴミを解決する」

1D大庭美紗・1B鈴木獅琉・1B髙堰菜那・1C大友悠平・1F菅野悠雅


 最後は、閉会行事です。

審査員の長濱健一郎先生、深沢志保先生からご講評をいただきました。



また、本校の卒業生である秋田南GSOの斎藤琉那さんからは、後輩たちに向けたあたたかいコメントをいただきました。


そして、高校1学年主任の高橋和也先生より、審査結果が発表されました。

代表グループの審査結果は以下の通りです。

 

最優秀賞 24班「超クールでスマートな農業」

優秀賞  29班「豪雨災害に強い秋田のまちづくりを」

第3位  35班「マハカム川の水質汚染を止めるためには」

 

 最優秀賞を受賞した24班には、佐藤校長先生より賞状が授与されました。



  

今回のステージ発表の動画を、本校webサイトにて公開しています。どうぞご覧ください。

 

 

生徒の振り返りコメントの一部を紹介します。

 

「1年間の国際探究の活動の集大成として、自分で納得のできる発表ができたので良かったです。今日に向けて中間発表の際よりもグラフを増やしたり、原稿を書き直したり、工夫を凝らして準備を進めました。アドバイスを生かしてアイコンタクトをとりながら話すことも心掛けました。次回は情報を集めて解決策を出すことのその一歩先まで考えを突き詰めて、更に深い発表にしたいです。また、他の班の発表も大変興味深いものでした。ワンウェイプラスチックであったり、リトアニアのことであったり、新たな知識も得ることができた、有意義な時間でした。」

 

「一年かけて頑張ってきた国際探究が終わってしまいました。班の人と協力して発表をできたので良かったです。同じ班の人が質問にちゃんと答えてくれたのですごいなと思いました。中間発表のときのアドバイスを取り入れながら本発表までスライドを作りました。グループ内で大きく食い違いが起こらなかったのはすごくいいことだと感じました。また、他のグループの発表を見ていると、本当に同じ時間で作成したスライドなのかなと思うような工夫がされたグループもたくさんあってすごいと思いました。国際探究は終わってしまうけれど来年度の総合探究では今回培ったことを十分に発揮して頑張りたいです。」

 

「今回の成果発表会で、一年間調べて探究したことをすべて発表することができました。自分たちでは完璧な発表だったと思いましたが、学術探究コースの先輩方からのご指摘、アドバイスがとても参考になり来年の総合探究に活かしていきたいと強く思いました。」

 

「調べたことや自分たちで考えたアイデアをしっかりみんなに伝えられたと思います。人数が少なかったですが優秀賞を取ることができて良かったと思います。二年生でも更に深く探究していきたいです。」

 

「今まで、スライドや原稿をわかりやすいように調整し、聞いている人の頭に入りやすいような話し方の練習の成果を発揮することができました。ジェンダー問題や秋田の自殺問題など今まで活動してきた教室のグループとは違うテーマのプレゼンを聞き、フィールドワークで得た内容の効果的な伝え方や解決策の吟味の仕方など参考になる部分が多く見つかりました。学術探究コースの先輩方の鋭い観点による質問も、もっと深くまで考えるべきだったと反省するきっかけとなって本当に有意義な時間でした。」

 

「他の班の発表を聞いて、やはりレベルの高さを感じました。発表を聞いているだけでも視野が広がったような気がします。また、他の班への質問もすることができました。今まであまり発表への質問はしたことがありませんでしたが、想像以上に質問をしたり発表者と直接話したりするのが楽しかったです。今後は積極的に質問をしてみようと思います。また、私の班の発表では、前回のアドバイスを活かして、聞き手を意識した発表にすることができました。質問がたくさん出てきて、上手く答えられない時もありましたが参考になる質問がたくさんありました。今日の発表会とても楽しかったです。国際探究がこれで終わってしまうのは寂しい気もしますが、今後の糧にしていきたいです。一年間を悔いなく終わらせることができて嬉しいです。」

 


高校1学年の「国際探究」の活動は、これで一区切りとなりますが、来年度からの総合探究・学術探究に向けて、生徒たちの意欲も高まっているようです。

ご来場、ご参観いただいた皆さま、誠にありがとうございました。






 





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