高1国際探究にて、SDGs入門講座を行いました。
4月25日(木)、高校1年生の総合的な探究の時間「国際探究」において、「SDGs入門講座」を行いました。
JICA 秋田デスク 国際協力推進員の舛屋彩子先生にお越しいただき、国際探究の研究テーマであるSDGsについて、講話をしていただきました。
国際社会が抱えるグローバル課題の実状やその背景について学び、これからの探究テーマを考えるヒントにするのがねらいです。
SDGs(持続可能な開発目標)とは、国際社会が解決すべきグローバルな課題について、2030年までに取り組む目標です。17のゴールと、169のターゲットから構成されます。
生徒たちは中学校までの各教科や総合的な学習の時間などでも学んできた内容ですが、舛屋先生からは、具体的なデータや、ご自身が青年海外協力隊として訪れたカンボジアなど途上国の現状などについて、たくさんの写真やエピソードとともに語っていただきました。
時折、先生から投げかけられる問題にも、生徒は真剣に答えていました。
生徒たちは、環境問題や地域における格差など、グローバル社会が抱えている社会課題が、改めて身近なものであること、自分たちの意識や日頃の取組が大切であることを再確認できたようです。
そして、これから本格的にスタートする探究活動についても、どんな研究テーマを設定すべきか、よい考えるきっかけとしていました。
講座終了後後の生徒の振り返りを、いくつか紹介します。
・今日の講話ではSDGsに沿ったJICAの活動内容や、青年海外協力隊のことを学ぶことができました。また、私にもできることを少しずつやっていけたらなと感じました。今日教えて頂いた身近な社会貢献であるエシカル消費などを意識して、これからの生活や探究活動に活かしたいです。
・舛屋先生のお話を聞いて、SDGs はこんなにも自分に身近なものだったのか、と驚きました。今まではSDGsについて、「日本ではない外国の問題」というイメージがありました。しかし、舛屋先生が紹介していた青森の高校生団体のお話を聞いて、これまでも感じていた「都会と田舎の格差」もSDGsの課題として捉えることができると気づきました。また、日本のプラスチック問題について、私も普段からペットボトルの水を飲んでいるんで、SDGs 達成のために自分にできることはなにか考えるきっかけになりました。
・日本だけでなく外国の課題について考えることでSDGsが世界の大きな問題であるということを再確認することができました。今回の話で特に心に残っているのは昆虫食についてです。昆虫食がこれからの世界の食事のメインとなることはこの数年言われ続けていることでしたが、なぜ昆虫食が食事のメインとなるのか深く考えてはいませんでした。今回の講座でその理由を知ることができ、スッキリした気持ちが出てくると同時に昆虫食がすぐそこまで迫っているということを感じました。今回、SDGs について色々な知識をつけたことでこれからの探求活動の見通しを立てることができました。今回興味を持ったことをもとに活動を進めていきたいと思います。
・カンボジアの都市部と農村部の格差は日本の東京と秋田などの地方の格差のようなものだということを改めて知り、縮尺は違っても起きていることはどこも同じなんだなと思いました。青森の学生団体のリンディールが行っているような活動が全国に広がれば首都圏と地方都市の格差は少しは減っていきそうだなだと考えました。SDGs の理解が今回の講座でより深まったので、これからの探究活動などの参考にしていきたいです。
・講話を通して、日本のSDGs 達成率が世界21位 アジアでも上位にいることに驚きました。カンボジアだけでなく世界中でゴミ処理問題が深刻化しているということが分かりました。「整っているが故に見えない」という言葉を聞いて、自分がすごしている日常の中にも多くの問題が潜んでいるかもしれないと思いました。私自身も現代の社会のために社会問題を知り、じっくり考えてできることを行動に移していきたいと思います。例えばエシカル消費をするなどできることは沢山あると思うので日常に感謝しながら社会をより知っていきたいです。
・日本だけでなく、海外でも都市部と農村部で格差ができてしまうことを知り、どうして起きてしまうのか興味をもちました。これから探究活動をしていく中で、自分が決めたテーマとしっかり向き合って行きたいと思いました。
・自分で今まで目を向けてこなかった部分に目を向けてみると、意外と問題ばかりだと思った。これからは先生のように、世界で活躍できるようになるために、毎日の学習に力を入れたい。
・今回の講座を聞いて、青森県の高校が行ってるリンディール活動の話が心に残りました。地方と都会の格差を解決するために行動を起こしていて凄いと思いました。日常に感謝して、身近なところから様々な課題に取り組んで、社会に少しでも貢献していきたいです。
講座を通して多くの気付きや学びがあったようです。
また、これからの探究活動に向けても、意欲を高めている様子が窺えました。
舛屋先生、誠にありがとうございました。