秋田南GSO「グローバル韓国学講座」を行いました
夏休み中の7月24日(水)、本校卒業生で秋田南GSOメンバーの先輩をお迎えし、特別講座を開催しました。

秋田南GSOとは、卒業生たちによる、本校生徒の探究活動や進路に向けた活動のサポートをする団体です。本校が文部科学省SGH事業の指定校となった初年度(54期)の学年の生徒たちが、卒業する際に設立した団体で、母校の活動をサポートしたいという思いから立ち上げてくれたものです。以後、本校生徒の探究活動について、講座の講師や成果発表会の審査員、アカデミックツアーやオープンキャンパスでの大学案内など、様々な場面で後輩たちの活動を支えてくれています。
今回来校してくれた先輩は、糸屋百恵さん。
高校58期の卒業生で、韓国の名門大学・高麗大学に進学し、現在、グローバル韓国融合学部1年生に在籍しています。
糸屋さんはこのたび、同大の「グローバル韓国学 広報大使」に任命され、一時帰国を機に、母校の後輩たちに向けて高麗大学の専攻授業や海外での生活の様子について話してくれることになりました。

今回、韓国の文化や歴史、海外進学に関心のある生徒を対象に、「秋田南GSO グローバル韓国学 特別講座 ~海外大学に進学した先輩と語る会~」として実施しました。

夏期補習終了後に実施した講座には、高1~2の10名の生徒が参加しました。

糸屋さんは、高校在籍中から独学で韓国語を学んだり、海外からの留学生と積極的に交流したりするなど、国際交流に関心が高い生徒のひとりでした。
高校卒業後は海外進学も考えていたのですが、コロナ禍ということもあり、卒業後は地元の秋田大学に進学。しかし大学の授業もオンラインになるなど、思ったような大学生活を送ることができませんでした。
そこで、一念発起して大学を退学、自学で英語と韓国語を学んで、高麗大学のグローバル韓国融合学部に進学したのです。
現在、ソウルの高麗大学で、世界中の留学生たちと一緒に英語でグローバルな学びを満喫しています。

生徒たちは、糸屋さんの学び続ける姿勢や、韓国での大学生活についてのお話しから、大いに刺激を受けていました。
以下は、参加生徒の書いた振り返り記述の一部です。
「留学に興味があるので、参考になった。諦めずに努力し、韓国の大学に入るという夢を叶えた糸屋さんはとても素晴らしいと感じた。高麗大学のグローバル韓国融合学部は、様々な国籍の人と関わることができたり、様々な側面から韓国を学べたりできることを知り、魅力的だと思った。また、日本の英語教育ではリーディングやリスニングが重視されるが、英語圏の人と関わる時には話せないと意味がないということを知った。間違うことを恐れずに英語を話すようにしていきたいと思った。糸屋さんが実践されていた、K-POPアイドルのYouTubeを見ながら、自分も会話をするように韓国語を話すという方法をやってみたい。留学するには語学の勉強だけではなく、たくさんの準備が必要であることを実感したので、どんな留学の制度があるかを調べ、情報を得るようにしたい。」
「今回の講座に思い切って参加して、自分にとってよいことがたくさん知れました。授業や学科祭の雰囲気を知れたり、実際に憧れている漢江でピクニックや始球式をみにいくことなど現実にないと思っているようなことを実際に体験していたりしたのが特に印象的でした。留学について前よりも身近に感じることができ、留学したい気持ちがより強くなりました。進路もなかなか定まっていないけれど今日で前よりもやりたいことが明確になったと思います!韓国のことや今の自分に関することを教えてもらったら話を聞いてもらえたりしてすごく嬉しかったし感謝してます。」
「夢を諦めずに実践に移すところや、本当はこうなりたい!と一途に思い続ける糸屋さんの姿にとても憧れを抱きました。私も中学生の頃から留学をしたいという思いを持ち続けているので、高校生活で実現できるよう頑張りたいです。また、高麗大学については名前だけ聞いたことがあって、韓国が好きであってもただ“韓国のすごい大学”というイメージしか持っていませんでした。しかし、今日のお話を聞いて多様な人が集まって色々な方面から韓国や世界を見ることを学べる所だと知ることができ、とても興味が湧きました。海外大学進学はいいなと思っていてもぼんやりとしかイメージが出来ていなかったので今回実際に進学した糸屋さんのお話を聞くことができて本当に良かったです。」
「英語やグローバルというキーワードに関心があったので、今回参加してみました。私は海外への直接の進学は考えていないものの、国内の大学に進学してから留学したいという思いが強く、海外の大学の授業内容に興味を持ったことも参加を決めた理由です。実際に講演を聞いて、高麗大学グローバル韓国融合学部の、気候変動などといった地球規模の問題をローカル(韓国)の政治、経済などの視点から考える学部の特徴に興味を持ちました。初めて海外の大学の授業内容を聞き、大学生になり実際に留学先を決める段階まで役に立つ視点を得ることができました。自分の夢を達成するために時に枠から外れた思い切った行動も重要だということに気が付きました。」
「自分の興味と入りたい学部の特徴が合っていることを確かめることが大切だと学んだので、改めて自己分析をして、進路希望実現のために必要なことを行っていきたいです。また、言語を習得するには話す練習を重ねることが有効だとおっしゃっていたので、話す機会を逃さず積極的に行動するようにしたいです。他国のことを学ぶ前に、日本や秋田の歴史や文化について説明できるようにしていきたいです。」
「糸屋さんのお話をうかがって、わたしもやりたいことを諦めずに挑戦できるようにしたいと思った。また英語や韓国語の勉強の他に普通の教科の勉強も頑張ってやりたいことがしっかり決まったときに、進路が絞られないようにしたい。そして自分も将来糸屋さんのように後輩に自信をもって進路の話をできるようになりたいです。」
このような学びの機会を設けてくださった糸屋さんに改めて感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。