アジア高校生架け橋留学生のドリームさんが帰国します。
3月5日(金)、タイから本校に長期留学していたドリームさんが、留学期間を終え、最後の登校日を迎えました。
ドリームさんというのはニックネームです。
本名はチャノックワナン チョンクントッド (Chanokvanun Choengkuntod)さんといいます(タイでは長い名前の人が多く、ニックネームで呼び合う風習があります)。
ドリームさんは、文部科学省の留学生受入事業「アジア高校生架け橋プロジェクト」により、タイのノンタブリー県から昨年11月、本校に留学しました。
この「アジア高校生架け橋プロジェクト」事業は、2017年に開催された国際交流会議「アジアの未来」で、当時の安倍総理大臣スピーチにおいて、「日本語を学ぶアジアの高校生たちに、10 か月、日本で暮らせる機会を提供します。規模は今後5年で1,000 人。」との発言を踏まえ、アジア諸国で日本語を学ぶ優秀な高校生を日本全国の高校に招聘し、日本人高校生との国際交流を深めることを目的として行われています。
本校では昨年度までのSGH事業において、毎年高校1年生20名がタイを訪問し、バンコクの高校生とも交流する海外フィールドワークを行っており、本校生にとってタイはなじみのある国でもあります。
ドリームさんが本校に留学することは一昨年から決まっていましたが、昨年のコロナ禍を受けて、留学開始時期は昨年秋まで延期されていました。
昨年10月末にようやく来日が認められましたが、入国後もPCR検査を受けたり、成田のホテルに2週間にわたる滞在が義務付けられたりするなどの対応を経て、ようやく本校への留学が実現したものです。
そのため留学期間も短縮されましたが、ドリームさんは、4か月にわたって高校2年C組の一員として授業に参加し、美術部と文芸部に入部するなど、本校での高校生活を楽しんでいました。
11月には、タイの生活や文化などについて、パワーポイントを使ってクラスメートに紹介してくれました。
2月には、アジア高校生懸け橋プロジェクトの実施団体AFSが主催する「高校生記者交流プログラム」にも参加しました。本校生徒3名がタイと日本の違いなどについてドリームさんにインタビューを行って、その成果を全国の懸け橋プロジェクト参加校の生徒のみなさんとオンラインで発表し合いました。
また、ホストファミリーや留学支援ボランティアをしていただいた畠山さんのご厚意で、タイとゆかりのある県内各地を訪問し、様々な交流を経験しました。
ドリームさんの故郷ノンタブリー県と交流のある美郷町も訪問させていただき、その様子は町の広報にも掲載されました。
3月5日は、登校最終日ということで、学年集会でお別れのスピーチがありました。
ドリームさんは、「みんなとっても親切で、楽しく過ごすことができました」と日本語で感謝の言葉を述べました。
また、常夏の国タイからやってきたドリームさんには、今年の秋田の雪の多さは本当に驚きだったようで、特に印象に残ったこととして、「雪国の暮らしの大変さがよく分かりました」と話しました。
最後に、クラスにて記念撮影。
いつかまた、再会できる日を楽しみにしています。