[SGH]先週に引き続き、専門講座を開催しました。
6月28日(木)、高1「国際探究Ⅰ」の時間に、秋田大学・秋田県立大学・国際教養大学の3大学より、6名の先生方に来ていただき、専門講座を開講しました。
この講座は、本校SGH課題研究のテーマである「食糧問題の解決」に向けて、世界や地域の「食と農」の現状や、課題解決の取組について学ぶものです。6名の先生方の専門的分野からの分かりやすいお話しをいただき、テーマについて様々な角度から理解を深めることができました。また、さながら大学の授業のような講座を受けることができ、進路についても意識が高まったと思います。
講師の先生方、お忙しい中、貴重な講座をありがとうございました。
講座1「食生活の欧米化による栄養学的変化-脂質摂取量増大と質的変化による生活習慣病の増加」
秋田大学教育文化学部地域文化学科 教授 池本 敦 氏
講座2「細胞膜の構造からみた動脈硬化と食の関係」
秋田大学大学院医学系研究科 講師 大場 貴喜 氏
講座3「世界の食糧問題をイネと稲作の多様性から考える」
秋田県立大学生物資源科学部生物生産科学科 教授 渡邊 肇 氏
講座4「食品ロスを削減する流通の仕組み -コンビニと青果物流通を中心に-」
秋田県立大学生物資源科学部アグリビジネス学科 助教 林 芙俊 氏
講座5「食とアイデンティティ」
国際教養大学国際教養学部基盤教育社会科学 助教 大森 久子 氏
講座6「ヒトと農業の関係」
国際教養大学アジア地域研究連携機構 助教 根岸 洋 氏
講座1 生徒の感想
「生活習慣病と食事の関係について学ぶことができました。高校の保健の授業で生活習慣病を勉強したので、知識が繋がりました。脂質に焦点を当てて因果関係を分析し、秋田県の健康寿命が低い原因を知り、今後の食生活について考えさせられました。自分の食生活がこれから変わりそうです。」
講座2 生徒の感想
「腸内常在菌ついて、詳しく知ることができました。善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割で、食事のバランスで日和見菌が善玉菌にも悪玉菌にもなるというお話を聞いて、食生活を見直そうと思いました。」
講座3 生徒の感想
生徒の感想「水稲は知っていましたが、陸稲があるのを初めて知りました。稲作は肥料が少なくて済むことや水陸両用なことも知りました。アジアで米の生産量が高いのが中国、インド、タイであることも新たな知識になりました。」
講座4 生徒の感想
生徒の感想「食品ロスは不必要な環境負荷を生み出したり、経済的損失になることを改めて知りました。国産の青果物には高級なものが多く、安いものは海外からの輸入品というケースがありますが、国産のものを流通に制限をかけることで、食品ロスを防いだり、作りすぎて採算があわないことがなくなるのではないかと思いました。」
講座5 生徒の感想
生徒の感想「スポーツはアイデンティティと言えるか、という質問が出ました。講師の先生は、サッカーのFIFAとは違い、国を持たない民族(クルド人、チベット民族など)が参加する大会があることを示してくれました。文化という概念が広がりました。」
講座6 生徒の感想
「主食を押しつけられた国は、それがその国にとってよかったのかということについて考察しました。いろいろな歴史の流れから、小麦を主食にしている国を知り、主食とは何かについて考えさせられました。」