[SGH]消費者庁のシンポジウムで発表しました。
9/1(土)、秋田ビューホテルで行われた、シンポジウム「エシカル・ラボ in 秋田」において、本校高校3年のグループがSGHの活動の取組についてプレゼンテーション発表を行いました。
この「エシカル・ラボ in 秋田」は、消費者庁が主催する全国規模のシンポジウムで、人や社会、環境などに配慮した消費行動である「エシカル消費」について普及を促すものです。
このたび本校のグループは、自分たちの研究テーマである「家庭からの食品ロスの削減」についての提案と、自分たちの取組について発表させていただく機会をいただきました。
発表生徒は3年C組、伊藤光海さん、猪股公暖さん、北川楓夏さん、今野亜美さん、能美寧々さん、長谷部結衣さんの6名です。
シンポジウムは、落語家の立川平林(たてかわひらりん)さんの「エシカル落語」から始まりました。
平林さんは、悪質商法や特殊詐欺を防ぐために各地で「防犯落語」などの啓発活動をされている方です。
笑いの中にも、フェアトレード(発展途上国との適正な取引)やアニマル・ウェルフェア(動物福祉)についての鋭い指摘と、「より良い消費者」となるための熱い思いが込められていました。
続いて秋田県立大学の谷口吉光教授による特別講演。
谷口先生の講演では、具体的な消費行動のあり方や、エシカル消費の大切さと難しさについてのお話がありました。「消費者には社会を変える潜在力がある」という言葉には、生徒たちも頷いて聞いていました。
そして、最後のエシカルトークの場面でいよいよ生徒たちが発表します。秋田でエシカル消費の取組を行っている4組の企業・団体の方々がその活動を報告しました。
本校の生徒たちは、「国際探究」の活動で取り組んできた、「家庭からの食品ロスの削減」に向けた活動をプレゼンテーションの形で発表しました。
アンケート調査を基に、食品ロスが一般家庭から非常に多く排出されていること、そのことを多くの人が知らずにいることに気付いた生徒たちは、自分たちにできることとして、4つのポイントをまとめました。
そして、この研究成果を様々な形で発信してきました。
中等部での出前授業(ワークショップ)や、イベントでのポスター発表、ラジオ出演など、「知ってもらう」ための取組は多岐にわたります(詳細はリンク先の記事をご覧ください)。
以下は、中等部ワークショップで配布したチラシと、SGH全国高校生フォーラムや秋田市役所に掲示させていただいた英語ポスターです。
クリックするとPDF版が開きます(チラシはぜひ印刷して、冷蔵庫に貼ってご活用ください!)
そして、このような発信活動にふれることで、食品ロス削減に対する意識が変わるということが明らかになりました。出前授業を受けた中等部生からは、「給食当番のときに残さず盛りきるようになった」、「お米を炊きすぎないように祖母に呼びかけた」などという声が聞かれました。
意識が変わると行動が変わる。
そのことを強く実感しました。
そして、このあとも、家庭からの食品ロス削減を目指した生徒たちの発信活動は続きます。
再度、ABSラジオ(秋田市936kHz)に出演させていただくことになりました。
9/22(土)朝の番組「あさラテ」です!
10:00頃から出演の予定です。どうぞお聞きください。
生徒による発表の最後の言葉です。
「今回は、私たちの取組を聞いていただきましたが、食品ロスの削減に対して、ここにいるみなさん全員が貢献することができます。今夜、あなたがご家庭で何をするかから始まります。」
コーディネーターの消費者庁の米山眞梨子消費教育推進室長からは、
「アンケート調査をふまえて、ポスター発表や出前講座をやってしまうなど、素晴らしい取組でした。まず知ることが大事ということが良く分かりました。消費者庁の調査でも、各家庭で食品ロスの量を量るだけで、つまり食品ロスを意識するだけで2割のロスが削減できたというデータがあります。今日の発表で、きっと皆様のご家庭からのロスも削減できると思います。高校生の皆さんからとてもいいことを教えていただきました。」
というコメントをいただきました。
今回のシンポジウムでは、たくさんの方に自分たちの提案を聞いていただくことができました。
食品ロスという世界的な課題に対する、高校生の小さな取組が、少しずつ広がってきています。
このような機会をいただき、主催の消費者庁をはじめ、ご尽力くださった皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。